愛する騎士に嘘を吐いた【あんさんぶるスターズ！】 (ページ2)

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「冬園さん、入って」

『はい』

転校初日
私は2-Bの扉を潜った

隣のクラスに女の子がいるらしいから、後で行ってみよう

『はじめまして』

周りは男子ばかり
全員驚いたような顔でこちらを見つめている

『本日よりアイドル科に転校してきました』

驚きが声に出始める
当たり前と言えば当たり前

『冬園Aです。よろしくね』

動揺する彼らを横目に、先生に指定された席へと向かう

「おい凛月！起きろ！」

凛月「ん…？ま～くんとて俺の安眠妨害は…」

衣更「だから寝るな！お前の隣！転校生だぞ！」

凛月と呼ばれた隣の人は、めんどくさそうにこちらに視線を向ける

『隣よろしくね。えっと…凛月でいいのかな』

凛月「……あぁ…そっか…
初対面のくせして呼び捨てしないでくれる？」

『え、何に納得したの…
じゃあ名前教えてよ』

凛月「朔間。朔間凛月
朔間は絶対にやめてね」

『めんどくさいなお前』

凛月「うるさいなぁ…じゃあ凛月でいい」

初日から何故こんなやつに遭遇するんだ
遭遇も何も隣の席だからしょうがないんだけど

このまま授業がスタートし、昼休みまで時間が進んだ

凛月side

俺は、この転校生に違和感があった
でもそれに気づいたのは隣に来た時

衣更「おい凛月！起きろ！」

ま～くんうるさい…俺は今この違和感の原因を考えてるの

あまりにもま～くんがうるさいから、顔を上げた

『隣よろしくね。えっと…凛月でいいのかな』

冬園っていったっけ？
アイツからかすかに感じるこの匂い
本当にあるかないかわからないくらいだけど

これは

『じゃあ名前教えてよ』

『王さま』の匂いだ

凛月「朔間。朔間凛月」

何でかわからないけど
こいつは普通のやつじゃない気がする

『めんどくさいなお前』

だってあの王さまの匂いがするんだからねぇ

俺にしては珍しく冬園に興味があった
昼休み、王さまのところに連れてってみるかなぁ…いるかわかんないけど

って思ってたのにアイツどっか行ったんだけど
セッちゃんじゃないけど…ちょーうざーい

衣更「おいどうした凛月」

凛月「何がぁ？」

衣更「お前、今日は一段と眠いから授業は無理～とか言ってたのに
結局一度もサボらなかったな」

凛月「ま～くんは俺を侮りすぎ～
俺だってやるときはやるよ」

衣更「じゃあ今までやらなかった分、これからはやる時だな！」

ま～くんは何でこんなに楽しそうなの？
まぁ俺も…面白そうなの見つけたけどね…♪