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A「…それは…どういう意味ですか?」
帽子の下からこちらを見つめる社長の目からは全く感情が読み取れなかった。
ヤンサ「じゃあその前に、この前お前が作った曲だが、
お前の許可が出れば今度のオーディション番組のプレデビュー曲にしようと思っている。」
一瞬息が止まった。
それもそうだ。たかが事務所の練習生が作った曲を事務所が主催するオーディション番組で使おうというのだから。
A「それが本当だとしたら、…信じられないくらいの名誉です。」
ヤンサ「うん。もちろん、プロデューサーの誰かに少し手直しさせるところはあるだろうがAが作った曲を採用しようということに決まった。
そこで、だ。
プロデューサーに興味はあるか?」
その言葉は浮かれていた私を一気に奈落の底に落とした。
A「プロデューサー…ですか?」
もうアイドルとしてデビューすることは出来ないと言われているようで
私が必要とされているのはキラキラ輝く表舞台ではなくて、影で支える裏の方なんだと
芸能界の、現実の残酷さを感じて頭が真っ白になった。
A「少し考えさせてください…」
考えることができない頭で何とか絞り出した言葉。
気付いたら会議室を出ていて、背中にドアが閉まる音だけが響いた。
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カシューナッツ(プロフ) - はりやっこさん» ありがとうございます!ジュンギュとの純愛系を書きたかったのに意外と重ためになってしまいました笑 これからも更新頑張ります! (2023年2月2日 23時) (レス) id: 52bb3a2b13 (このIDを非表示/違反報告)
はりやっこ(プロフ) - ずっとジュンギュのお話を読みたかったので凄く嬉しいです!読むたびに、ドキドキしっぱなしです〜!続きも楽しみにしてます(o^^o) (2023年1月31日 22時) (レス) @page48 id: 53d6058391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カシューナッツ | 作成日時:2022年10月29日 18時