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「プロデューサーに興味はある?」
その言葉が脳にこびりついて離れない。
YGのプロデューサーになることを提案されたということは、私のこれまで作ってきた曲や課題のために編曲した音楽などが評価されたという証だ。
でもそれは全て私がアイドルになるために努力してきたことで、
将来表舞台で輝き、私が作った音楽で誰かを救えたらと思い頑張ってきた。
YGの、こんな大手の会社のプロデューサーになるということはものすごくたくさんの人に自分の曲を届けられる機会が多いだろう。
でも、その曲を自ら伝えることは出来ない。誰かの力をかりて世界に発信するしかない。
ずっと自分で作った曲を自分が世界に届けたいと思っていた私にとって"プロデューサー"というものは残酷なもののように思えていたが、
最近、薄々は感じていたはずだった。
今年男子のオーディションが開催されるということは、これから数年は女子のデビューは無いということ。
YGからのデビューの頻度を考えればわかることだった。
私もYGに入って5年。14歳で入ったはずが、いつの間にか19歳になっていて1月になれば20歳。
あと数年デビューがないとすれば年齢的にもデビューは厳しい。
会社が与えてくれた、会社に必要とされてYGに残れる最後のチャンスかもしれない。
でも、5年もYGの厳しい練習に耐えてきたプライドと、MIXNINEで1位を取って、アイドルになる夢に近づいたという経緯が邪魔をしてなかなか決断できなかった。
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カシューナッツ(プロフ) - はりやっこさん» ありがとうございます!ジュンギュとの純愛系を書きたかったのに意外と重ためになってしまいました笑 これからも更新頑張ります! (2023年2月2日 23時) (レス) id: 52bb3a2b13 (このIDを非表示/違反報告)
はりやっこ(プロフ) - ずっとジュンギュのお話を読みたかったので凄く嬉しいです!読むたびに、ドキドキしっぱなしです〜!続きも楽しみにしてます(o^^o) (2023年1月31日 22時) (レス) @page48 id: 53d6058391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カシューナッツ | 作成日時:2022年10月29日 18時