23話 ページ24
『兄さ…』
一松「ごめん、今忙しい。」
『あ、うん。』
・
『ねぇ、にい』
一松「おそ松兄さん、ちょっといい?」
・
『ねぇっ、』
一松「散歩行ってくる。」
『………。』
・
一松兄さんの様子がおかしいので
私は、他の5人の兄たちに相談することにした
おそ松「はぁ?一松の様子がおかしい?」
『…うん。
なんか、最近ずっと避けられてる』
カラ松「偶然じゃないのか?」
『ううん。
意図的に。』
チョロ松「あんなに可愛いだの好きだの言ってた一松がねぇ…。」
『……兄さんに嫌われること…しちゃったのかも。』
トド松「例えば?」
『…気配もなく私の背後に立ってて、振り返った時に驚いて、つい殴っちゃった。』
やっぱり暴力はよくなかったのかも
チョロ松「いや、それは誰でもやると思う。」
トド松「完全にホラーだよね、それ。」
『うーん。じゃあなんで避けられてるんだろ。』
カラ松「…一松に女が出来た…とか。」
十四松「一松兄さんが?
ないない!!」
カラ松「いや、ないとは言いきれないだろ。
それに筋も通ってる。彼女がいるから、ほかの女を避けるんだろ。それがたとえ妹だとしても。」
一松兄さんに彼女…。
そんなの嫌だ
『…っ…や…』
おそ松「A…?」
一松兄さんがほかの人のところに行くなんて嫌だ
『…っ…!!』
ダッ
トド松「ちょっと、Aちゃん!?」
兄さん達の制止する声も聞かず私は家を出た
・
一松兄さんがどこにいるかなんて分からない
でも
私はひたすら走って、兄さんを探した
運動用の靴を履いてこなかったせいで
何度も何度も転んだ
もうホントは一歩も動けない
意識は何度も手放しかけた、その度に唇を噛み、痛みを与えた
喉はカラカラに乾き
肺は潰れてしまいそうなくらい苦しくて
骨もミシミシと悲鳴をあげていた
それでも私は走れと自分の身体に命令し
走り続けた
・
もうどのくらい走り続けたのだろうか
分からない
『…ぁ…』
突然私の視界が低くなった
また転んだようだ
起き上がらなくちゃ
『…ぁぁ、ダメだ…』
もう身体は動いてくれない
それに私の意識ももう限界だ
ついに意識を手放すその瞬間
私の名前を呼ぶ一松兄さんの声が聞こえた気がした
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サクラ - 更新楽しみに待ってます! (2017年8月19日 1時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
パーカー松野(プロフ) - 一松girlには極上のご褒美(小説)ですね!(イッチーヤバシ...//シスコンサイコー!) (2017年7月10日 23時) (レス) id: b4e4267a5c (このIDを非表示/違反報告)
松野 彩松 - はぅ〜〜〜〜〜!!!!!!! ☆☆一松やっぱり愛してる☆☆ 愛してるが止まらない!!!!! 愛してるぞーーーー!!!(〃`∀´〃)/ (2017年7月7日 1時) (レス) id: 6fce5b54b6 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の翼を授けられた少女 - ヤバい最強良すぎて死…チーン (2017年7月2日 11時) (レス) id: 8d85534e35 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 更新待ってました(((o(*゚▽゚*)o)))やばい死ぬO(:3 )〜 (2017年6月17日 20時) (レス) id: 0b1328f7fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詩織 | 作成日時:2016年5月29日 7時