うちの4男は重度のシスコンです。【おそ松さん】

17話 ページ18

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

『ただいま……って何これ！？』

家に帰ってくると

なにか妙に居間が騒がしい

それに廊下には置物や壊れた時計とそのガラスの破片などが散乱していた

何がどうなっているのだと

居間に入ると

ボロボロになった兄さん達が

物を投げあって喧嘩をしていた

テレビは倒れ

ちゃぶ台の脚は折れ

花瓶は割れて破片は飛び散り床は水浸し

恐らく

この荒れようはすべて兄さん達の仕業らしい

喧嘩を止めようと、大声を出そうとした時

ﾍﾞﾁｬ

何かヌルッとしたものが顔に飛んできた

『………』

こんにゃくだ

無表情で飛んできたこんにゃくを見つめる私の様子に

喧嘩をしていた兄さん達はピタッと動きを止め

青ざめる

ﾌﾟﾁﾝ

私の中で何かが切れた

『………おい。お前らいい加減にしろよ…？』

おそ松「ちょっ、ちょっと待つんだA！話せばわかる！！これには深い理由があるんだ！」

『…話さなくても、家をこんな風にしたのが誰なのかはわかる。』

チョロ松「これは全部おそ松兄さんが悪いんだ！！」

おそ松「おい、チョロ松！てめっ汚ねぇぞ！！全部俺に押し付けんじゃねぇ！先にもの投げてきたのはチョロ松じゃんか！！」

チョロ松「そもそもおそ松兄さんが素直に謝ってれば僕もここまでしなかったんだよ！！」

『……黙れ』

おそ松・チョロ松「「はい」」

『ねぇ、兄さん達』

私はニッコリと笑う

多分笑ってたのは口元だけで目は笑ってなかったと思うけど。

『…今日、何の日かわかる…？』

一松「えっと…あっ、母さん達が帰ってくる…日…」

『うん、そうだね。きっと家がこんな風になってるなんて夢にも思わずに帰ってくるよねぇ？
私の言いたいこと…わかる…よね？』

ニート達「「はいぃぃぃぃぃ！！！！」」









･









松代「ただいま〜！帰ったわよ、ニート達！」

松造「おおっ！なんか家の中がすごく綺麗なってないか？」

松代「まぁ、ホント！いい子にして待ってたのね！」

「｢おかえり、母さん、父さん！」｣

なんとかギリギリ片付けが間に合った

笑顔で母さん達を迎えるが

私達は内心疲れてヘロヘロであった

おそ松｢(怒ったAが物凄く怖かった)｣

トド松「(声も荒げないで、ただ淡々と無表情に喋るAちゃんはもう見たくない！！)」

チョロ松「(あれは…トラウマものだよ)」

六つ子「(うんうん)」

この件でAは知らずのうちに六つ子達にトラウマを植え付けてしまっていた

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