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「別に俺はどうでもいいが、赤 司がいるのにそういう事するのってどうなんだ?」


「……っ」


「……お前ってどこまで馬鹿なんだよ、」



ギリギリと、胸が痛む。


もう何も聞きたくないのに。



「……さい、」


「は?」


「…っうるさい!!!」



大きな声でそう言いながら、掴まれていた手を大きく振りほどいた。

そんな私の行動に千尋は一瞬、少しだけ目を見張ったけどすぐに無表情に戻る。


そのムカつくほど涼しげな表情をしている顔を下から睨みつけるようにして、私は口を開く。



「征十郎はもう関係ない!!!」


「いや、あるだろ?」


「ないってば!!」


「いいから、ちょっと落ち着け…」


「別れたの!!!!」



半狂乱して叫ぶ私を宥めるために、再び伸ばされた雪のように白い腕を振り払いながら、そう叫ぶ。


そんな私の言葉に千尋が「…は?」と間抜けな声を出した。



「それ、本気で言ってるのか?」


「本気に決まってんじゃん!」


「赤 司のこと好きなくせに、それこそ何してんだよ。」


「…っ」


「なんでちゃんと捕まえとかねぇの?」



その言葉に、私の中の何かがプツンっと音を立てて切れた。



「…っマジで、うるさいっ!!!」




一際大きな声でそう叫んだ私は、目の前にいる千尋の胸板あたりを思い切り突き飛ばした。


ドンッと鈍い音が響いたけれど、千尋は顔色ひとつ変えずに無表情で私を見下ろしたままで。


それが余計に、私の感情を逆撫でする。



「なんでなんて私が一番聞きたいっ!」


「………」


「どんなに縋ったって、征十郎はあの女を選ぶんだからもうしょうがないじゃん!」


「……」


「征十郎は私のことなんか好きじゃない!!!」


「……」


「もう、何もかも…っどうでもいい…っ!」



大声で言い切った後に襲ってくるのは、もう耐えられないくらいの胸の痛み。


ぶわっとこみ上げてきた涙を堪えるように、ぐっと奥歯を噛み締めた。






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美樹菜(プロフ) - 赤司くんと黛先輩が好きなので、こういう小説見れて嬉しいです。これからも頑張ってください。 (2019年1月2日 23時) (レス) id: a4e34be67d (このIDを非表示/違反報告)
黒路 - 結局最後まで自分に甘いだけですね夢主ちゃん。現実にいたら恋愛でも結婚でも長続きしませんね。 (2018年9月18日 7時) (レス) id: fa1a11a816 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - かふぇらぺさん» ありがとうございます!夏休み終わってしまいました...全然更新出来ず申し訳ないです...。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ぴこさん» いつも感想ありがとうございます!!長い間更新出来ずにすみませんでした。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - 黒路さん» 黒路さん、初めまして!読んでもらえて嬉しいです。そうはっきり言ってもらえるのとってもタメになります!あがとうございます!! (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羅夢 | 作成日時:2017年11月5日 14時

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