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《 2 》 ページ43

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「…は?」



今、なんて…?


目を見開いたまま、動かない私に葉山先輩は首を傾げている。


そこで知ったのは、千尋の真相。



「あれ?
Aちゃん、知らなかったっけ?」

「…知ら、ない。」



待って、よ……



「和奏ってさ、黛さんの元カノなんだよ。」



…ねえ、千尋。


何で、教えてくれなかったの?



「和奏と別れてからは、俺でも分かるくらい未練たらったらだったからな〜黛さん。
でもこれで大丈夫だね、きっと。」



聞いてないよ…



だって千尋は、私に…



「っ……あっ、」




『馬鹿なお前に協力してやるよ。』



『赤司は、その女と居ればいいんだよ。』



『お前に協力するって言ったやつ、あれまだ有効だから。』



『お前が、赤司からあの女を引き離せばいいんだよ。』



『俺の言う通りにしてれば、きっと上手くいくと思うぞ?』




…ああ、なんだ。



そういうことか。



最初から、アンタはそれが目的で私を助けてくれたんだね。




言葉には必ず裏があるって…分かってたのに。


時には、他人を利用してでもって…分かってたはずなのに。



「…っ」

「…Aちゃん?」



馬鹿だ、私……


なんで気づかなかったんだろう。



千尋の優しさに惹かれて、いつの間にか好きになってしまった。




「うっ…」

「え!ちょ、Aちゃんどうした?!!」

「ああっ…」

「待って、待って!!落ち着こう、ね?!」



涙は止まることを知らないようで、1粒頬へ流れればもう溢れんばかり。

立っているのも辛くなってしゃがみ込んだ私に、葉山先輩はおろおろしながらも慰めてくれるけど…



「…う、あああっ!!」



どうしようもなく、泣きたかった。





酷い、酷いよ千尋。



こんな事なら私達、出会わなきゃ良かった。



千尋なんて頼らなきゃ良かった。




こんな苦しい思いなんて…知りたくなかった。






ねえ、千尋。


私、やっと気づいたよ。









__私達は終わるどころか、始まってさえいなかったんだね。





.



長い事、更新出来ずすみませんでした…

看護学生として毎日勉強や技術の特訓に追われる日々で、中々ここへ来る事が出来ずにいました。



遅くはなりますが、これからもよろしくお願いします!(><)

蓋した思いは→←本当の真相



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美樹菜(プロフ) - 赤司くんと黛先輩が好きなので、こういう小説見れて嬉しいです。これからも頑張ってください。 (2019年1月2日 23時) (レス) id: a4e34be67d (このIDを非表示/違反報告)
黒路 - 結局最後まで自分に甘いだけですね夢主ちゃん。現実にいたら恋愛でも結婚でも長続きしませんね。 (2018年9月18日 7時) (レス) id: fa1a11a816 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - かふぇらぺさん» ありがとうございます!夏休み終わってしまいました...全然更新出来ず申し訳ないです...。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ぴこさん» いつも感想ありがとうございます!!長い間更新出来ずにすみませんでした。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - 黒路さん» 黒路さん、初めまして!読んでもらえて嬉しいです。そうはっきり言ってもらえるのとってもタメになります!あがとうございます!! (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羅夢 | 作成日時:2017年11月5日 14時

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