限界ヲタクの日常 (ページ27)

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Part3 ページ27

近所の子供達は思った以上に家にいる事が退屈だったのか、私のお花屋さんを楽しんでくれている

girl「ねぇねぇ」

『どうしたの？また違うお花見てみる？』

girl「んーん、あそこでずっとお姉ちゃんの事見てる男の人がいるの」

『え、？』

女の子が指をさした先には、紙袋を持って立っているドラコの姿があった

『ドラコー？こっち来なー？』

少し遠くにいたドラコを大声で呼ぶと、ドラコは小走りでこちらに向かってきた

『どうしたの、こんな所で』

ﾄﾞﾗ「お前こそ何してるんだ」

『見て分かんない？お花屋さん』

ﾄﾞﾗ「そこじゃない、何でこんなごっこ遊びをしてるんだって聞いてるんだ」

『……呪文の練習で出しすぎちゃったから、笑』

ﾄﾞﾗ「バカなのかお前は、」

ドラコは私の隣に座り、紙袋を渡してきた

『これはなに？』

ﾄﾞﾗ「母上がお前にケーキを焼いたらしい」

『嘘！嬉しい、ナルシッサさんのケーキ美味しくて大好きなんだよね～！』

ﾄﾞﾗ「母上にもそう伝えておくよ」

『うん！ありがとうございますって言っといて！』

ナルシッサさんはたまにこうやってケーキやスイーツを作って私にプレゼントしてくれる

ドラコの彼女だって事を知ってのプレゼントなのか、それとも料理が好きなのか、理由は私もよく分かっていない

girl「ねぇねぇ！」

『ん？どうしたの？』

girl「金髪のお兄ちゃんは、お姉ちゃんの彼氏なの？」

『えっ！？』

girl②「お兄ちゃんイケメンだし、お姉ちゃんに何かあげてたから彼氏なのかなって思って！」

『ちょっと2人ともいきなり何言ってんの、？』

girl「そんなに照れる事じゃないよ～」

girl②「私達の学校でもカップル普通にいるよ」

今どきの女の子達って結構おマセさんなんだな…

ﾄﾞﾗ「僕はこいつの彼氏だぞ」

girl「本当に！？やっぱりそうなんだ！」

girl②「どっちから告白したの？？？」

ﾄﾞﾗ「僕だ、告白は男からの方がいいだろ？」

girl「うんうん！男らしくていいよね！」

girl②「ねっ！お姉ちゃん、こんな素敵な彼氏いていいな～！」

『あはは、ありがとう、』

ドラコって普通に子供と話せるの？嫌味な性格だからてっきり子供嫌いかと思ってたよ

girl「お姉ちゃんはお兄ちゃんのどんな所が好きで告白OKしたの？」

『え、？えっとー、優しい所かな、？』

girl②「えー？それだけ？」

girl「じゃあ、お兄ちゃんはお姉ちゃんのどこが好き？」