想い想って、振られてます。【沖田総悟】

インフルエンザは三日で治る ページ10

こんにちは！
インフルエンザを患った、大空Aです。
何が辛いって、そりゃあ……




「ちょ隊長！！駄目ですって！」

「あぁん、何だと？！こちとらMyエンジェルに何日会ってないと思ってんだ、あぁん？！」

「まだ、1日です！あと6日の辛抱です、隊長！！」



ちょっと期待した。
いや、かなり期待した。

メールくらいくるんじゃないかなって。




あっ、でもよく考えたらいつだか目の前で、メールアドレス(仕事用)削除されたんだ………


それなのに私の部下ときたら、インフルの初日は移りやすいから、会っちゃ駄目って。
(沖田隊長は三英傑だからとか、何とか)



「そうだ、野っちゃん。手紙ならいいでしょ？
…ごほごほッ………そうだ！なら…口にするのは、ちょっと恥ずかしいことも…」



拝啓、愛しい私の沖田隊長へ。
元気にしていますか？私は、隊長と会いたいと願っています。だけれども、運命とは悪戯なもので……
庭の紅葉が全て散るとき私は………

ずっと、ずっと愛してます。大好きです。
返事を心待ちにしています。



「隊長………昨日も散々付き纏ってましたよね…それに今、冬ですよ。枯れ葉一つ残ってません。
ってかいつも叫んでますよね？恥ずかしいも、なにもないですよね。っつか、これ何ですか……」

「あぁ、婚姻届。えっ！！何するごほッごほほッ……やめて破かないで！！」

「こんなの渡した日には、僕の命が無いですから…
すみませんね、隊長」



そっか……野っちゃん勘違いしてるんだ。
私が結婚したら、真選組をやめると思ってるんだ。
そんなわけないのに……



「大丈夫だよ。寂しくないよ、野っちゃん」

「へ、何の話ですか？」








〜復帰後〜



「沖田隊長ーー！！やっと、やっと…痛ッ」


抱き着こうとすると、スッと避けられて壁と衝突した。やっぱり、恥ずかしがり屋さんで可愛い！


「ちッ、ずっと寝てりゃあいいもんを」

「え、もう少し休めって？優しいですね！！」

「通じてねェや。まぁ、とりあえず土方死ね」


「何でッ？！関係ないよね、俺！！無関係だよね、俺！！！」



「沖田隊長、ありがとうございました」

「何でィいきなり。気持ち悪ィ」




本当は少しだけ覚えてた。
運んでくれた時の、少し焦った表情も。体温も。


ここに初めて来た時から変わらない。




心臓が速くなるのは。胸が痛くなるのは。
どうして何だろう。


何かが変わってしまった。

そんな気がする。

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