遠くから応援してたはずなのに【まふまふ】

27話 ページ28

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A「あの、ありがとうございます…」

天月「いーよいーよ。俺ら同じ方面に住んでるからちょっと寄り道して行くようなものだよー」

A「はいっ、本当ありがとうございます…」

まふまふ「いえいえ。気分悪くなったらすぐ言ってね？…ていうか天月くん、そんな事言ってるけど正確には君も送ってもらってるんだよ？」

「感謝してよっ」と言いながらハンドルを動かす


天月「はい、ごめんなさい。ありがとうございます。まふまふさん」

まふまふ「え〜、どうしよっかな〜」

そんなまふまふさんに「今度焼肉おごるから」と付け足す天月さん

まふまふ「…本当？」


「うううんん…許してやろう」とさっきまでとは違い上機嫌に言う





あの後、「この時間じゃあ"1人"で帰ることは出来ないね」とトドメを刺され
今、車の中にいます。



ちなみにまふまふさんが運転中、天月さんは助手席でiPhoneをつっつき、私は後ろで熱サマシートをおでこに貼って横になっている



やばいよ、いろんな意味でやばいよ私。

…


「はあ…」とため息をつき窓から見える夜景へと目を移す






こんな夜に人といるのって久しぶり…。

東京に来て、1人暮らしを始めてから約1年半。親と会う機会があまりなく、大学には友達がいない私にはこの時間がとても珍しく思えた。

風邪引いちゃってるけどね




天月「そうだ！桜木さん、」

A「はいっ」

と重い体を起こしながら言う


だが「寝たままで良いよ」と言われたのでお言葉に甘えすぐにまた横になる


天月「今日のLIVE見に来てくれたんだよね。…なんで歌い手に興味持ったの？」

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