【ぬらりひょんの孫】転生・・また転生（女主）

１０話 ページ12

妖怪に興味があるのは確かで…何より氷麗の想いが嬉しくて合宿に参加することを決めた。
なので放課後に探偵団のリーダーである【清継君】に話しに来ている。
参加を申し込むと彼は大いに喜んだ。

「もちろん大歓迎だよ！むしろウェルカム！！清十字怪奇探偵団の一員として共に頑張ろうじゃないか！！」
『はい！よろしくお願いします。リーダー！！』
「はっはっはっ！なんだか君とはすぐに仲良くなれそうな気がするよ！」
『HAHAHAHA！奇遇ですね。私もですよ！』
「「…………。」」

ハイテンションな新人とリーダーを団員の【巻さん】【鳥居さん】【島君】と氷麗の４人は何とも言えぬ顔で見ていた。
そんな時に教室にやって来たのは家長さんと花開院さんでリーダーが私を紹介すると…

「ああ！あんたはあん時の…！」
「ここの生徒だったのね！」
「「？」」

二人から旧鼠の時の話を聞いていた皆は簡単な説明だけで理解したようだ。
リーダーなんて興奮しながらその時のことを聞いてきた。
皆との自己紹介を終えると巻さんが私の制服を見ながら…

「ねぇ、何で男子の制服着てんの？」
『もちろん動きやすいからです。走り回る事が多いので冗談半分で校長に頼むと二つ返事でＯＫしてくれたんですよ。』
「校長…随分と軽いな。」
((確かに…！))

その日はリーダーの妖怪講座で終わり、氷麗と一緒に教室を出ると花開院さんが走って追いかけてきた。

「ちょっと二人で話がしたいねんけど…」
『「？」』

私は氷麗と別れて花開院さんと一緒に中庭のベンチに座っている。
彼女は私の殺気を間近で感じて只者じゃないと思い詳しく知りたいそうだ。
陰陽師である彼女をごまかすことは無理なので簡単に説明をする。

「なんかの能力者やったりするん？」
『はい。詳しくは教えられませんが生命エネルギー……オーラを操り攻防力を上げたりします。私は念仏の念と書いて【念】と呼んでいます。応用技もいくつかありますよ。』
「【念】……あの殺気も？」
『はい。オーラに殺気を込めて相手に放ったんです。』
「ふむ。」

しばらく何やら考えていた花開院さんは私の方を見て…

「その力で妖怪と戦った事ある？」
『…はい。何度か追い払うのに使いましたが…』
「頼もしいな。私一人やと全員を守るんが難しくて困ってたんや。」
『確かに…一人では荷が重いですね。団員として私も皆を守りましょう。』
「おおきに！もし強い妖怪がいても私が滅するから任せといてや！」
『了解！』



〜続く〜

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