【REBORN】転生・・また転生(女主)〜６〜

２７３話 ページ40

横に並べた私達の身体を見て頭元に座っている凪は涙を流している。

骸「なぜ泣くのです。やっとデイモン・スペードの脅威が去ったというのに。」
『私達の身体なら心配いりませんよ。またすぐにでも元気に回復しますから。』
凪「うん…」

涙を拭い笑顔で私達を見た凪に私達二人はホッとした。
そこへ綱吉がやって来て六道さんに謝るが彼はムクロウから自身の肉体へと戻っていた。

骸「僕にとっては得るものの方が大きかった…っ！」
『治療もしていないのに戻るからですよ。』
「聞け。」
全「！」

復讐者は最後に伝えるべきことがあると言って現れ最後の鍵を貰った。
あと今回の功績が認められ六道さんは牢獄から解放されるそうだ。
犬や千種の喜ぶ顔が浮かんだ。
しかし、喜ぶ六道さんの顔が…ドヤ顔がなんかムカつくので動けない彼の頬を何度も引っ張った。

骸「なっ！やめなさい！」
『今のうちにしないで何時するというんです！クハハハ！』
骸「っ！…おのれ…回復したらすぐにでも同じことをしてあげますよ…覚えておきなさいA！」
凪「……ﾌﾟｯ……ｸｽｸｽ」

満足した私は応援が来るまでの間の治療に何か使えるものはないかと探しに行くことにした。
クレーターの上へと跳んでいくと目の前に薫君がいた。

薫「…その……A…だよな？」
『はい。山本君達から聞いたんですね。』
薫「ああ。……A、すまなかった…俺は…」
『心からの謝罪は一度で良いんですよ。あなたが苦しんでいるのは私達を大事に思ってくれているからでしょ？私はその気持ちだけで十分ですよ！』
薫「！！」

薫君は涙を流しながら゛ありがとう゛と言った。
そんな彼の頭を撫でたかったが身長差があり過ぎてできない。
そんな時に横からタックルの勢いで抱きついてきたのはしとぴっちゃんだ。
倒れた私に抱きついたまま彼女は薫君と同じく何度も謝っていた。

『だ……大丈夫ですよ。またしとぴっちゃんと学校生活をおくれることが私は…メッサ嬉しいですよ！』
Ｓ「A君！…大好きよ！マイベストフレンド！！」
『ぐふぉっ！………ぐ…ぐるしいっ！』

体格差もありしとぴっちゃんの巨大バルーンもありで幼い少年の私は息ができずにいた。
そんな私を助けてくれたのは鈴木さんだ。
今の私には天使に見えたよ。

鈴「炎真から話は聞いた。…その辛い思いばかりさせてしまい…すまない！今更許されるとは思ってはいないが……！」

鈴木さんは頭を深々と下げ謝ったので頭を撫でることができた。

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