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Aside
朝練が終わるのは8:00
私はそれから片付けをするから
終わるのは8:30
HRが始めるのは8:35
つまりいつもギリギリ
一人で片付けると時間がかかる。
だけどもう一年もやっているから慣れた。
陽菜乃はスポドリの容器を私の元まで持ってきて
仕事は終了。
最初は手伝ってと声をかけていたものの
何かと言い訳をするもんだから言うのをやめた。
今日もそんないつも通りの朝が過ぎようとしていた。
「A先輩」
そう声をかけてきたのは今年はいってきた国見英
彼はよく私に声をかけてくれる可愛い後輩だ。
「国見君どうしたの？」
「部室に忘れ物をして取りにきたらA先輩が
いたんで声かけました」
忘れものか
「めずらしいね」
「ですよね俺もそう思います。今日は眠かったから仕方ないです」
いつもねむそうじゃん、とか思いながら
「その理由国見くんらしいね」
というと彼は
「そうですか？」
と返してくれる。
「先輩、俺も手伝います」
国見君らしくないこと言うな．．．。
「いいよ別に。国見君遅れちゃうよ」
「二人でやったほうが早く終わりますよね」
「まあそうだけど．．．。」
「俺が手伝いたいんで手伝わせてください」
危うく惚れるとこだったよ国見君。
先輩を惚れさせる気か。
ここは素直にお礼を言っておこう。
「ありがとう」
「．．．いえ。そういえば深瀬先輩は？」
「陽菜乃ちゃんはもう教室じゃない？」
「そーなんですね。じゃあいつもこれを
一人でやってるってことですね」
「そうなるね」
ご察しの良い国見君には分かったようだ。
「先輩も大変ですね。無理しない程度に頑張ってください」
はぁああ。国見君ったら．．．
久しぶりにそんな言葉いわれた。
「うん。ありがとう」
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作者名：そら | 作成日時：2017年11月12日 15時
