∵†第四十五話†∴ ページ49
だがそれでも、私は敵を攻めようとはしなかった。
そしてそんな私を奴は見下ろし、告げる。
「じゃあな。……………精々、その皇子様とやらが来るのを待っていたらいい」
そう私に言い残し、部屋を出ていった。
「はぁ、はぁ……」
本当、何がしたいんだ。
その事を頭で考えながら、私はベッドに横たわった。
紅覇side☆
「…………ここだね」
馬を30分ほど走らせたところにあったのは、まるで盗賊団の住処みたいな場所だった。
不潔そうな黒い煉瓦で出来たその建物は意外にも結構大きく、周りには監視の兵が3名、束になって巡回している。
「………純々、麗々、仁々、あの三人の巡回、眠らせられる?」
「勿論です!」
そう言うと三人はそれぞれの杖を構え、声を合わせて魔法を唱えた。瞬間、巡回の三人がふらつき、やがて倒れる。
「行くよ」
僕はそう言うと、馬の鞭を近くの木に結びつけ、建物の方へと歩いた。
大きな扉、恐らく入り口であろう扉に近づき、耳を立てる。
…………中から、数名の声が、僅かだが確かに聞こえる。ここからは無理か。
ならば、と思い、僕は建物の周りを見て回った。
敵にとって、Aは人質。逃げないように、牢屋のようなところに閉じ込めているはずだ。
そう思い、僕は鉄格子のはまっている窓を探した。
そして純々達にもその旨を伝え、協力してもらう。
「…………!紅覇様!ここに、いくつか鉄格子の窓が………!」
麗々が叫んだ方に行くと、そこには言う通り、鉄格子の窓が並んでいた。
「………このどこかに、いるかもしれない。探すよ、純々、麗々、仁々」
「「「はい!」」」
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リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» あ、そーそー、ここ1個目のコメント欄だから、3個目にいったほうがいいよww (2014年1月13日 11時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 椿いないね~! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - あと、ちーさんじゃなく、ちーと呼んでください!!敬語も、無しです!!誰と、関わらず…お願いします!!頼みます!!すみません!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - おはようございます!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» おやすみなさい〜、良い夢が見れますよーに♪ (2014年1月12日 22時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白灯 x他1人 | 作成日時:2013年12月14日 1時