∵†第四十四話†∴ ページ48
翌日明朝
紅覇side☆
「純々、麗々、仁々、準備はいい?」
「はい!」
目に包帯をし、お札を貼った純々が元気良く返事をする。
僕達、隠者救出特別部隊は炎兄とは別行動。今は一緒にいるが、ここからは別だ。
現在時刻、7時50分。炎兄達は8時きっかりに出発するけれど、僕達は10分早く、今出発。
「よし、出撃!」
僕はそう言うと、馬を走らせた。
純々、麗々、仁々もそれに続く。
「A………!今行くよ………!」
そう呟き、僕は馬に鞭を打った。
Aside☆
「……………紅覇……………」
鉄格子がはめられた窓から空を見上げ、ぽつりと呟く。
「…………きっと、助けに来てくれる」
そうだ。信じていよう。紅覇なら、絶対に助けてくれるって。
その時、部屋のドアが軋む音を上げ、ゆっくりと開いた。
「今日も綺麗だよ。………朝食を持ってきたんだ、食べると良い」
そう言うと詩吾屡はベッド脇のサイドテーブルに食器を載せたお盆を置いた。
「悪いけど、食欲なんてこれっぽっちもないの。持ってかえって頂戴」
依然空を見上げながら冷たく言い放つ。すると、後ろから首に感触が走った。
「………ねぇ、僕は君を今すぐ殺すことも出来るんだよ?何でそんな態度とれるの?」
全く持って意味が分からない、といった体で聞いてくる。
「…………紅覇なら、敵に捕まったとしても、こうするかなって思うから」
「ふぅん…………、そこまで、あいつの事が好きなのか」
首に手を置かれたまま、私は素っ気なく答えた。
「当たり前でしょ」
「……………………」
「…………っ………!?」
その言葉を言った瞬間、首の手に力が入り、空気の通り道が塞がる。
ギリギリと音が鳴りそうな程強く絞められ、脳に酸素がいかなくなる。
「………か、は………っ………!」
あ、あ………思考が………、まわら、ない…………。
「苦しいか………?苦しいよなぁ…………。でもなぁ、それは罰なんだよ………、俺じゃない別の奴を好きになった、な…………」
そこでパッと手が離され、一気に空気が肺へと流れ込んだ。
「げほっ、げほっ!!」
胸をおさえ、咳き込む。
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リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» あ、そーそー、ここ1個目のコメント欄だから、3個目にいったほうがいいよww (2014年1月13日 11時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 椿いないね~! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - あと、ちーさんじゃなく、ちーと呼んでください!!敬語も、無しです!!誰と、関わらず…お願いします!!頼みます!!すみません!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - おはようございます!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» おやすみなさい〜、良い夢が見れますよーに♪ (2014年1月12日 22時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白灯 x他1人 | 作成日時:2013年12月14日 1時