∵†第三十話†∴ ページ33
「…………ん…………?」
目を覚ますと、視界には、布団に潜り込んだ、大好きなあの人の姿。
(あ、そっか………、紅覇が私の護衛を引き受けてくれたんだっけ………)
被り物は布団の頭上に、いつもしている三本の三つ編みはほどかれ、下に垂れている。
「…………か、可愛い…………」
可愛い時とかっこいい時で、多種多様だなぁ。
「…………僕が何だって?」
「きゃあっ!?」
寝ていると思っていた紅覇が、いつの間にか目を覚まして、ニヤニヤと笑っていた。
「こ、紅覇………、いつ起きたの……?」
「ん〜?結構前かなぁ」
…………てことは。
「………寝顔…………、見た?」
恐る恐る聞く。
「うん、勿論」
……………………。
「……………最悪だ…………」
何ていう事だ。寝顔を見られてしまうなんて。こっぱずかしいことこの上ない。
「あ、心配しなくても大丈夫だよ?すっごい可愛かったからねぇ」
「あうぅ………、そんな事ないもん………」
「ほぅらね、Aはいつもそうやって謙遜するんだから………。もう少し自信持ちなよ」
そう言うと、突然紅覇はむくりと起き上がり、ベッドにのった。
「っ………、な、何………?//」
じっと見つめられ、慌てて顔をそらす。
「………ううん、何でもない」
そう言うと、紅覇は私の髪を一房取り、それに自分の唇を当てた。
「っ!?///」
一気に顔がゆで上がる。
「………それじゃ、僕は自分の部屋で身支度整えてくるからぁ。終わったらまた来るから、それまで部屋出ちゃダメだよぉ」
「あ、うんっ」
私がそう言うと、紅覇は布団の上の被り物を指にひっかけ、扉を開いて廊下へと出ていった。
「……………はぁ………」
もう、心臓ばっくばくだよ。
「聞こえてないよね………?」
ああ、恥ずかしい。超恥ずかしい。
……………でも、嬉しかったり。
「もうっ、馬鹿らしいっ、早く準備しよっ!」
その言葉と同時にがばりと起き上がり、顔をぺしぺしと叩いた。
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リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» あ、そーそー、ここ1個目のコメント欄だから、3個目にいったほうがいいよww (2014年1月13日 11時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 椿いないね~! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - あと、ちーさんじゃなく、ちーと呼んでください!!敬語も、無しです!!誰と、関わらず…お願いします!!頼みます!!すみません!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - おはようございます!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» おやすみなさい〜、良い夢が見れますよーに♪ (2014年1月12日 22時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白灯 x他1人 | 作成日時:2013年12月14日 1時