∵†第二十五話†∴ ページ27
「これは厨房の下女から入手した情報ですが……、その男性が突っ込んでくる15分ほど前に、物が割れる音がありましたかと存じます。それは、厨房に侵入してきた敵が、脇に置いてあった束の食器を割った音だそうです。この事から、敵は人目のつきにくいところからではなく、堂々と侵入してきたことが分かります。また、他の場所でも証言が上がっており、向こうはこちらの宮殿の構造を把握していないと思われます。以上です」
「ほう……、………紅明、記録しておけ」
「はいはい………、分かりましたよ」
煌帝国の参謀役である紅明さんに紅炎さんが指示を出す。
「他には?」
…………しーん。
「情報はこれだけか………、少々乏しいな」
「これからどうするのですか?紅炎殿」
白瑛さんが紅炎さんに問いかける。
「……向こうがA狙いである事は明白だ。これから、Aには護衛をつける」
「!?紅炎さん、そんなの必要ありません!自分の身くらい自分で守れ………」
守れます、と言おうとした言葉を遮ったのは、驚く事に、私の隣に座っている紅覇だった。
「僕がやる」
「ちょ、紅覇!?」
一国の皇子様にたかが食客ごときの護衛をやらせるなんてまずすぎるでしょ!しかも必要ない!
「………出来るのか?」
「紅炎さんまで何言ってるんですか!紅覇を止めてくださいよ!!」
「やれる、絶対に守る」
(!)
『僕は気にしない、何かあったら、絶対に僕が守る』
甦る、あの時の紅覇の言葉。
(……………紅覇…………)
約束、守ろうとしてくれてるんだ。
「………そうか。ならばAの護衛はお前に一任しよう。Aもそれで良いな?」
「…………はい」
あの時の言葉を思い出すと、いいえなんて、絶対に言えなくて。
不覚にも、承諾してしまった。
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リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» あ、そーそー、ここ1個目のコメント欄だから、3個目にいったほうがいいよww (2014年1月13日 11時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 椿いないね~! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - あと、ちーさんじゃなく、ちーと呼んでください!!敬語も、無しです!!誰と、関わらず…お願いします!!頼みます!!すみません!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - おはようございます!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» おやすみなさい〜、良い夢が見れますよーに♪ (2014年1月12日 22時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白灯 x他1人 | 作成日時:2013年12月14日 1時