∵†第十話†∴ ページ12
―――――――in煌帝国☆
「…・・・ここが、煌帝国……」
大きい、とても。
いや、実質、さっきからずっと煌帝国にはいるんだけど……、こう、何ていうの?本拠点みたいなのを見ると、余計に?
「さぁ、A、行くよぉ」
「あ、うん」
魔法の絨毯から降りて、紅覇の斜め後ろに並ぶ。
それを確認すると、紅覇は城内へと歩き出した。
「えと、紅覇……、どこ行くの?」
「ん〜?炎兄のところ〜」
炎兄って……誰。
「炎兄…・・・さん?って、誰?」
私がそう言うと、紅覇はいきなり立ち止まり、僕の方を見て笑った。
「ふふ……そっか、Aは炎兄って言われてもわかんないよね。炎兄って言うのは、僕の兄で、この煌帝国の現皇帝、練紅炎のことだよ」
「こ、皇帝様っ!?」
めちゃくちゃ偉いじゃん!国のトップじゃん!
………流石、皇子。
「だからといって、緊張する必要もないよぉ?さ、行くよ」
そう言って、私の手を引っ張る。
「あ、待って」
こけないように、急いで足を出した。
「――――さ、ここが炎兄の部屋」
少し歩いて着いたのは、凄く豪奢な扉の前。
もしかして、全部屋、こんな風に造られてるのかな……?
「入るよぉ〜」
そう言うと、紅覇は扉を軽くノックした。
「炎兄〜?僕、紅覇だよぉ」
少し間が開いて、帰ってくる声。
「入れ」
「おっじゃまっしま〜す」
言葉と同時に、紅覇は豪快に扉を開けた。
「きちんと帰ってこられたようだな。…………ん?後ろの女性は誰だ?」
ううう、いきなり見つけられた。当たり前だけど。
「あ、この子ぉ〜?この子、この旅行の途中で拾ったんだぁ。ここに住んでもらってもいいよねぇ?」
「ほう、いいだろう」
「わーいっ!炎兄ありがとうっ!」
途端に、紅覇が私に耳打ちをしてきた。
(A、炎兄に名前言ってきちゃいな〜)
「あ、うん……」
と言われても、何を言えばいいのだろう。
とにかく、沈黙だけはまずい、と思い、言う言葉も決まらないまま、口を開いた。
「えっと……、簾桜Aと申します。第84迷宮【ウスア】の攻略者です……、よろしくお願いします」
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リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» あ、そーそー、ここ1個目のコメント欄だから、3個目にいったほうがいいよww (2014年1月13日 11時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 椿いないね~! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - あと、ちーさんじゃなく、ちーと呼んでください!!敬語も、無しです!!誰と、関わらず…お願いします!!頼みます!!すみません!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
ちー - おはようございます!! (2014年1月13日 11時) (レス) id: ef35006f9e (このIDを非表示/違反報告)
リナリア@詩奈柄碯荏(プロフ) - ちーさん» おやすみなさい〜、良い夢が見れますよーに♪ (2014年1月12日 22時) (レス) id: 853f5ae5b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白灯 x他1人 | 作成日時:2013年12月14日 1時