最愛の君を捨てて

世界規模 ページ7

どれ程、経っただろうか。

電話が鳴った。

「プルルルル」

しまった、、。

仕事の話が有るから来てくれと言われてたのに、完全に忘れていた。

こんな状況で、話など、聞けるわけも無いが、、。

「いつまで待たせるんだ！」

「す、すみません、、。

　今すぐ行きます」



「実は、今回極秘で君に頼みたい事が有る」

「すみませんが、今人手が足りないので他の人に、、」

「君じゃないとダメなんだ。

　もし、失敗したら国際問題になり兼ねない、事件なんだ。

　君は元々日本にいたから現地については誰よりも詳しいだろう」

「ま、まさか、、。」

「そう、至急日本に行って現地で調査してほしいんだ。

　時間軸で行くと、事件の始まりは昨夜１０時頃。

　まだ、鑑識が調べているので詳しい事は分からないが、

　海軍の責任者、リチャード・マイクが殺された」

「では、管轄はNCISなのでは？」

「しかし、ややこしい事に、NSAが何か新しい情報を掴んだらしいんだ。

　事件の真相を大きく左右する重要な情報らしい。

　FBIも見逃すことが出来ず、捜査に加わった。

　それで、BAUにも依頼が来たというわけだ。

　詳しい事は現地で聞いてくれ。

　飛行機は今日の２０時発だ。

　空港にFBIが待ってる。

　無事を祈る」



飛行機が決まってるって、どちらにしろ行かなきゃいけないんじゃん。

それに、アメリカの捜査機関が仲間割れって、前代未聞なんだけど、、。

はぁ、日本か、、。

何年ぶりだろうか。

母の事も有るし丁度いいのかな？



少しは私が成長できるかもしれない。



それに、私の実力を試してみたい、、。

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