運命なんかじゃ、ないんです。【歌い手小説】

020..やがて季節は移り替わってしまった。 ページ21

―――夏のライブは終わり、その後の進展もなく、

――・・ぁ、まふさんとメールは何件か重ねたが、

・・季節は冬になっていた。


秋はどこに行ったとかそういうことは言っちゃだめだろう。

温暖化の何チャラというのはすべて人間が悪いのだから。


しかし・・


「先輩に会いたいなぁ・・・」


この思いだけは、加速するばかりで、

もうどうしようもこうしようもなかった。


しかも、高2の冬というのは将来の道というのも決めなければならない時期だそうで、

・・・そのことでも相談したいんだけどなぁ・・


って別に、まふさんでもいいのかな・・


『まふさんって、高校の進路希望なんて書きましたか?』

『テキトーｗそんなの思い通りにいくもんじゃないし、適当に書いとけばいいと思うよｗ』

『そうですか・・・う〜ん、』

『真面目だねぇ。大学進学とか無いの?天月とか、大学生だけど。』


「あっ・・そうなんだ天月さん・・」


―――改めていろいろ知れるなぁ・・tk知っていいのだろうか。


大学か・・


『でも、あんまり塾とかいくお金なくて・・』

―――・・というか、塾というものがあまり好きではない。


『じゃあ、天月に教えてもらえば?どうせなら、しゃむくんでもいいじゃん。』


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