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_第24話_ ページ24

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 嘔吐すると分かった僕は、準備していたビニール袋を瞬時に口元に当て、ホームが汚れることを防ぐ。
 Aは「ごめんなさい」と小さく言うと、気を失ってしまった。



「何があった? ……確か飯はノブナガが作っていたな」
「待って団長、毒じゃない」



 近くの空になったお皿を見て団長はノブナガを睨んだ。毒を食事に混ぜたと勘違いしたんだろう。
 僕は今にも何かしそうな団長を止め、何があったのか説明する。









 シャルが広場からいなくなり、Aは大人しくなってしまった。



「食べな」
「おい、何勝手に食わせようとしてんだ!」
「これくらいいいだろう?」
「よくねぇ! 俺が作った飯だぞ!」



 元気の無くなったAを見て、マチがご飯を持って来てくれた。極力関わりたくないだろうに、こういうところは優しい。
 マチとノブナガが言い合いしているのを無視して、僕もAに食べるよう促す。



「毒は入ってないから大丈夫だよ。何も食べてないんだから、お腹空いてるでしょ?」



 食事を見たAは、飛行船の時のようにパニックにはならなかったが、体が微かに震えている。
 僕と食事を交互に見ると、フォークを手にしゆっくり腕を伸ばした。
 一口食べるとまた手を伸ばし、口に運ぶ。
 僕も途中だった食事を再開し、ノブナガもマチも元いた場所に戻った。



「ゴホっゴホゴホッ……」
「大丈夫?」
「うんッぅぷ」



 完食し終えのんびりしていると、Aの咳が多くなった。心配になり声を掛けてみれば吐きそうな感じになっている。
 いつ吐いても大丈夫なようにビニール袋を持ってきて、背中を擦る。



「……どうしたんだい?」
「食べ過ぎ……かな? 普段あまり食べてないみたいだから、量が多かったのかも」
「全部食わずに残せばいいものをよぉ。バカか」



 近付きはしないものの、2人共心配している様子を見せている。
 背中を擦り続けていると、出てきそうになったのか顔を歪ませた。さらにトントンと軽く叩くと、Aに手を止められる。


 苦しかったかな……。


 と思っていたらAは、喉元まで出かかっている物を押し込めるかのように力を入れた。



「吐いて平気だよ?」
「吐きたく、ない……!」



 頭を大きく横に振り、僕から離れようとする。


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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました! 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします! (2020年11月23日 22時) (レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡! (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…!私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね!体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください! (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます!作者さんお身体には気をつけてくださいね! (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます!クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします! (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジユウジン | 作成日時:2019年11月14日 17時

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