_第23話_ ページ23
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Aとプチ喧嘩し、頭を冷やすついでに団長とパクを車で迎えに行く。2人はAの日用品などを集めに出ていた。買ったのか盗ったのかは知らない。
……ちょっと大人げなかったかな。
でも子供によくやりそうなことしただけなのに、あんな怒ることないだろ。
緋の眼にまでなっちゃってさ!
「機嫌悪いな。迎えに来ると言ったのはお前だろう」
「いいから乗りなよ!」
団長に八つ当たりしつつも荷物を乗せ、団長は助手席に、パクは後部座席に座った。
2人は俺が来る前の会話の続きをしているらしく、入る隙が無い。Aの話をしていることだけは分かった。
「あれだけの力があって、どうして今まで反抗してこなかったのかしら」
「さぁな。力の出し方が分からなかった、そもそも力に気付いていなかった、物心つく前からの虐待で、反抗心が芽生えていなかった。色々考えられるだろう」
虐待……?
ちょ、ちょっと待って? Aの話をしてるんじゃないのか?
「虐待ってどういうこと?」
「あら、言ってなかったの?」
「なんとなく予想はつくだろうと思ってたからな。あぁ、これも言ってなかったな。Aはあれで12だ」
「嘘だろ!?」
「12って……私も初耳よ!」
俺はコルトピの後ろから睨みつけてきたAを思い出す。
今まで虐待されていたなら、怖い思いをするのは嫌なはずだ。
村人を殺した理由、ご飯に毒が入っていると疑った理由、世間知らずな理由、そんなに深く考えていなかった……。
帰ったら謝らなきゃ。喧嘩内容は随分と子供じみた内容なんだけど。
ホームに着き荷物を持って中に入ると、なんだか騒がしかった。
「いいから吐き出せ!」
「いやだっ!」
「ノブナガ! 暴れさせんじゃないよ!」
「A落ち着いて、我慢しちゃダメだよ」
Aが両膝をつき、コルトピが背中を擦っている。
そしてAの元に寄ろうとしたノブナガはマチに抑えられている。
「おい、説明しろ」
「クロ……おぇッ!」
Aは団長に気付き、立ち上がろうと力を入れた瞬間、嘔吐した。
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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました! 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします! (2020年11月23日 22時) (レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡! (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…!私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね!体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください! (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます!作者さんお身体には気をつけてくださいね! (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます!クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします! (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジユウジン | 作成日時:2019年11月14日 17時