＿第25話＿ ページ25
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離れようとしたのだが、力が抜けたのか崩れ落ちるように地面に膝を着き、口元を抑えた。
「A、無理しちゃダメだよ！」
「おいし……かったの！作って、くれたの！吐きたくない！」
その言葉に息を呑む。
一番驚いていたのはノブナガだった。
それもそのはずで、食事は基本的に各自で用意する。
今日のように気まぐれでみんなの分を作っても、感謝をすることなんかそうない。
「な、んだよそれ！いいから素直に吐いとけ！」
「絶対にいや！」
「なんでそう頑ななんだよ！」
「いやだ！」
しびれを切らしたノブナガは、Aに近づきお腹目掛けて足を蹴り上げようとしていた。
Aに気を取られすぎてしまっていたため、僕はそれに反応できない。
もう遅いと思った時には、マチが念糸でノブナガを止めてくれた。
「それは間違ってるだろう！」
「離せマチ！ずっと気持ち悪いままなのと一瞬の痛みで楽になるの、どっちの方がいいかは明白だろ！」
「痛いのはいや！吐くのもいや！」
「いいから吐き出せ！」
「いやだっ！」
「ノブナガ！暴れさせんじゃないよ！」
「A、落ち着いて、我慢しちゃダメだよ」
「おい、説明しろ」
という声で視線は帰ってきた団長に集まり、団長に駆け寄ろうとしたAは嘔吐した。
◇
コルトピからの一通りの説明を受け、気を失っているAを抱える。
「胃が慣れるまでは固形物は避けたほうがよかったね」
「ごめん、僕がそこまでちゃんと考えてればよかった」
「しょうがないさ、俺だって今回のことがなかったら普通に食べさせてたかもしれないし」
シャルとコルトピの会話を聞き流し、ノブナガを見る。
「な、なんだよ……」
「面倒を掛けたな」
Aを連れ帰る条件に、面倒が来たら殺してもいいとしていたので、殺そうとしていないノブナガを見て一安心した。
コルトピとシャルナークがいたし、いつ起きるかわからない状態だったから出掛けたが……。
これからは目を離さない方がよさそうだ。
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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました！ 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします！ (2020年11月23日 22時) (
レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡！ (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます！そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…！私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね！体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください！ (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます！作者さんお身体には気をつけてくださいね！ (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます！クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジユウジン | 作成日時：2019年11月14日 17時
