第三十一話 ラクガキのような自由さで ページ32
五士さんが展開した幻術は、見るに耐えないものだった。
『…ぷっ……あはははは!無理…!笑い堪えられない…!』
優一郎「おい、A!おまえ、笑いすぎだぞ!」
『だってぇ…これ、笑うなっていう方が無理な話でしょ…あははっ!』
優一郎「てめぇなあ!!」
幻術が展開されてから数分も経たないうちに、バタバタと足音が聞こえてきた。
三葉「ゆ、優!!大丈夫か!!?」
与一「優くん!!?」
五士さんが展開した幻術の優を見た、三葉さんと与一くんは固まってしまった。しかし、シノア姉様はすぐに幻術と見破ったようで、姉様の武器の鎌で幻術を切った。
『おお…五士さんの幻術を見破るなんて、さすが姉様。お見事です』
グレン「A、大人しくしてろよ」
『もう、そんな子ども扱いしなくても大丈夫だって。ちゃんと大人しくしてますよ』
グレン「あっそ」
幻術が晴れ、私たちの姿を捉えるとシノア姉様の目つきが、少しばかり鋭くなる。
シノア「…いったい、これはなんのおふざけでしょうか。グレン中佐」
グレン「おまえへのお仕置きだよ、シノア。これは、おまえの部隊だ。おまえのミスで、チームの人間が簡単に死ぬことを教えてやってる」
シノア「へぇ、私への…しかしこんなことされなくても」
グレン「いや、おまえはわかってないね。おまえは、今まで大切な人間を作ったことがない。だから、誰かを失う恐怖を知らない」
『………』
グレン「だが、ここから先は違う。一つのミスであっさり人間が死ぬ。おまえのおふざけで、家族が死ぬんだ」
シノア「そんなことは…」
549人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます!以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません(笑)今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます!グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです! (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです!作者様は文才ありすぎですね!!!うらやましいです!グレンカッコイイ!あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セシル | 作成日時:2015年5月18日 22時