despair7 ページ8
「え?」
見えないって、どういう事…?
「多分、怖いんだと思う。化粧をしてるAを見るのが…」
見れないんじゃなくて見ないの?
「そっか…」
でもなんとかして、涼ちゃんを笑顔にしてあげたいよ。
「涼ちゃん!!」
「え…?」
「私は涼ちゃんの顔だけで見たりしない。これから頑張る。
だから顔が見えるようになったら言って?」
「A・・・」
だって私、涼ちゃんに何度も救われたんだもん。
「ありがとう」
「A?何やってんの?」
そうやって体育館から出てきたのは・・・
「むっくん・・・」
「赤ちんが呼んでるよ?」
「あ、ごめん!今行くね!!」
涼ちゃんの元を後にした。
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「どうしたの、赤ちん?」
「黄瀬と何かあったか?」
「あ、ううん!なんでもないよ!」
赤ちんは一個上の先輩。
「・・・A、黒子と一緒に黄瀬の世話係頼んでもいいか?」
え??
「でも私バスケは・・・」
「ああ、そっちじゃなくて。・・・たまに黄瀬が情緒不安定になることがあって。
その時とか、頼めないか?」
私が涼ちゃんの・・・
「うん、分かった。」
ねぇ涼ちゃん。
あなたにとっての私ってなにかな?
私ができること、あるよね。
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作者名:そみぃ | 作成日時:2015年4月20日 16時