despair11 ページ13
卒業式の日。
「呼び出してごめんね、涼ちゃん。」
「いいっスよ。どうしたの?」
涼ちゃんには言いたいこと沢山ある。
「俺から話していい?」
「あ…うん。」
「Aがいなかったら多分俺、まだああだった思う。」
うん…
涼ちゃんはもう化粧が見えなくなった。
「それで…俺、Aのこと好き。
……女の子として。」
「え…?」
「でも!返事はいい。Aにはもっといい人がいるよ。」
涼ちゃん…
「ごめんね、涼ちゃんとは付き合えない。でも私…」
涼ちゃんに会えて良かったよ。
「世界で一番大切な幼なじみとして、大好き。」
「…うん。っていうか、返事はいいって言ったのに…」
「あ、ごめん!」
チャイムが鳴り響く。
「じゃあ行くね。」
「バイバイ!」
「だから、誰だよ……」
これが、中学生活の終わり、高校生活の始まり。
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過去編終わったぁぁぁぁぁ!!
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作者名:そみぃ | 作成日時:2015年4月20日 16時