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despair1 ページ1

「どうしてアンタは言うこと聞けないの!!」




痛い、痛いよ・・・!




お母さんが変わってしまったのは1歳の頃だと思う。




「大丈夫よ、もう平気だからね!」




孤児院に引き取られたのは2歳くらいだった。



______________________




「ねぇ、君何て名前?」




「・・・」




紫色の髪をした男の子がいた。




「いっしょにあそぼ!」




「えー・・・めんどくさいし、ヤダ。」




「・・・遊んでくれないの?」




年上のお兄ちゃんだと思ってた。




「んー一回だかんね!」




「やった!ね、名前は!?」




「敦。」




苗字は聞かなかった。




だってむっくんも私と同じだったから。




「ねぇ、ずっと友達でいてくれる?」




「はぁーしょうがないなぁ・・・いいよ。」




私の居場所はここだった。ここしかなかった。









「え・・・?」




今のお母さんが、私を引き取った。




「むっくん・・・?」




孤児院に残った。・・・戻ってきた。




引き取った家族がむっくんを殴ったから。




それも理不尽に。




「むっくん、大丈夫・・・?」




「話しかけないで。もう誰も信用してないから。」




最後にそれだけ聞いて、私は孤児院を出た。






_________________


小学校で、私はむっくんに会った。




「むっくん!」




「・・・何?」




「Aはむっくんのこと殴ったりしないよ!むっくんのこと大好きだもん!」




むっくんに泣きながら訴えた。




「ずっと一緒にいよう!」




そして、中学生になった。

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作者名:そみぃ | 作成日時:2015年4月20日 16時

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