despair1 ページ1
「どうしてアンタは言うこと聞けないの!!」
痛い、痛いよ・・・!
お母さんが変わってしまったのは1歳の頃だと思う。
「大丈夫よ、もう平気だからね!」
孤児院に引き取られたのは2歳くらいだった。
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「ねぇ、君何て名前?」
「・・・」
紫色の髪をした男の子がいた。
「いっしょにあそぼ!」
「えー・・・めんどくさいし、ヤダ。」
「・・・遊んでくれないの?」
年上のお兄ちゃんだと思ってた。
「んー一回だかんね!」
「やった!ね、名前は!?」
「敦。」
苗字は聞かなかった。
だってむっくんも私と同じだったから。
「ねぇ、ずっと友達でいてくれる?」
「はぁーしょうがないなぁ・・・いいよ。」
私の居場所はここだった。ここしかなかった。
「え・・・?」
今のお母さんが、私を引き取った。
「むっくん・・・?」
孤児院に残った。・・・戻ってきた。
引き取った家族がむっくんを殴ったから。
それも理不尽に。
「むっくん、大丈夫・・・?」
「話しかけないで。もう誰も信用してないから。」
最後にそれだけ聞いて、私は孤児院を出た。
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小学校で、私はむっくんに会った。
「むっくん!」
「・・・何?」
「Aはむっくんのこと殴ったりしないよ!むっくんのこと大好きだもん!」
むっくんに泣きながら訴えた。
「ずっと一緒にいよう!」
そして、中学生になった。
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作者名:そみぃ | 作成日時:2015年4月20日 16時