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「……あの子は僕の兄妹だよ」

『!兄妹って……』

残酷すぎるでしょ。それでもカノ君の声は変わらずに、涙すらも流さない

『だったら……なんでそんな落ち着いてられるんですか!泣きもしないなんて、そんな……』

スマホから声がする。妙にリアルで、本当に人間がいるみたい

目を瞑って考えるように、息を詰まらせたカノ君。ただ単に状況の整理が出来てないんじゃないかな

そりゃあ、身近な人が死んじゃったら信じられないだろうし。家に帰ったら迎えてくれるって思っちゃうでしょ、人間ってそんなもの

「泣いてあの子が生き返るならそりゃ泣くけどさ、今僕がそんなことしていたら」

一息置いて、覚悟を決めたように言い放った

「Aちゃんが抱えている子も、君らだってみんな一緒に殺されちゃうよ?」

『殺される?なんで私たちまで……』

途端、カノ君が冷たい目つきになった。薄い上着が風に揺れる

「……君、どこかからこの携帯を操作しているわけじゃないよね?実際にこの携帯の中に住み着いてるんじゃないの?」

じゃあ、本当に携帯の中に人がいるの?そんなことができるんだ

『え、う……まぁそうですけど』

「過去に死にかけて今の不思議な体になった……違う?」

エネちゃんが驚いたように目を見開いた。月の光がちょうど反射して、あちこちが見え辛くなる

死にかけたって、兄さんと同じだ。5年くらい前に……

頭が「5年前」という単語に反応した。確か、そのころ兄さんは

『……なんでわかるんですか』

エネちゃんの声で思考が止まる。不安そうな顔が、とても綺麗だった

「同類だからさ」

「今、この町には僕らみたいな「能力を持った人間」を1人残らず殺そうとしている「悪い蛇」がいるんだ」

カノ君の言葉を聞いた途端に、息が出来なくなる。恐らく「能力を持った人間」には兄さんも当てはまる

「もちろん、この子と君もその対象ってことになる」

「兄さん」

思わず出た言葉が脳に届くと、警報が鳴って口を抑える

「……お兄さん、いたんだ」

カノ君が薄く微笑んだ。私の不安そうな顔を見たのだろう、やり手だなこいつ

「兄さんも不思議な力があるの。でも、まずはエネちゃんの質問に答えてあげて」

カノ君やエネちゃんを落ち着けるように無理矢理微笑む。如月モモの重さが一気に腕に伝わり、少しクラクラしてきた

ドジな兄でも、私の大事な家族なわけで。唾液が上手く呑み込めずに咳き込む

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俺様(プロフ) - 今井 明希さん» ぴゃ〜〜〜ありがとうございますありがとうございます!!!少しだけ待っててください!!!! (2020年6月1日 22時) (レス) id: c5c4220f9c (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 待ちます!!!!!更新頑張ってください! (2020年6月1日 20時) (レス) id: 2fe31591b8 (このIDを非表示/違反報告)
俺様(プロフ) - ムラサキさん» ありがとうございます!ネタ前回ですが温かい目で見守ってください!! (2020年5月21日 22時) (レス) id: c5c4220f9c (このIDを非表示/違反報告)
ムラサキ - 更新頑張ってください! (2020年5月17日 13時) (レス) id: 50951832df (このIDを非表示/違反報告)
俺様(プロフ) - 魚さん» 田舎と聞いて連想するのは、私は田んぼだったのです(?)夢主ちゃんが落っこちたりして「目がああああ」となっていることまで思いついてしまったためこのような感じになりました (2020年5月6日 2時) (レス) id: 929a9a6932 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:俺様 | 作成日時:2020年4月30日 1時

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