メカクシ団のお隣さん【カゲプロ】

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幸い家まで数メートルだった故、兄の足を引きずりつつ家に向かった

もちろんポイ捨てにならないように、缶は回収した。缶は

中身はちょっと…うん…捨てた…ごめんね…

人通りは少ないが、たびたび通る人には「え、何あいつ…」みたいな顔をされる

いや本当、兄に生物兵器を飲ませたのはこの私です

謝罪会見を開催しなきゃいけないレベル。こんなエリート兄を気絶させてしまった…

そんなことを愚痴りつつ、家の玄関まで運びこむ

カバンから鍵を取り出し、鍵穴に差し込む

こんなとこお隣さんに見られたらヤバイよね、確実に社会的に死ぬ

あ、そういえば指先に少しおしるコーラが付いてたんだっけ

捨てるときに、最後少しかかっちゃった

どんな威力なんだろうか、少しだけ舐めてみよう…

「ｾﾎﾞｱ-!!!」

え、無理だ。何だこれ…

人類には分かり得ない液体だおしるコーラ…

恐らくこの世界で、次の戦争にはおしるコーラが使われることだろう…

あ、兄を忘れてた

ドアを開けて弧を描くように兄を投げる

靴は知らない。いや外国とかでも土足のまま過ごすとこもあるし大丈夫

乱暴にドアを閉めると、兄がバッと起き上がる

「A、だれか来る」

その直後、「ピンポーン」とチャイムが鳴った

出てみると宅配の人で、すぐに荷物を受け取る

部屋に戻ると、しっかりと靴を脱いで座っている兄がいた

「兄さん、まだその…赤い目？治ってないの？」

兄さんは小さいころ、いつも通り田んぼに落ちた日からこの赤い目がついてきていた

その日はいつもと違い、頭から落ちて息が出来そうにもなかった状態だったらしい

つくづく運のいい兄だなと思う

さてさてこの兄、赤い目になるとどんなことが起きるでしょうか

なんと、五秒後の未来が見えるのです

赤い目になってからは、転ぶことも心なしか少なくなっていった

まあ本人曰く、すぐに使いこなせるようになったらしい。時々暴発するらしいけど

「まあね、一応隠しちゃいるけど」

「この前なんかね、制御出来なくなったのか目の前が真っ暗だった」

指で丸を作ってそれを覗き込む兄。まあ支障がないのならいいけど…

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星に色が付きました！！！！やったね

読んでくれた方と評価をしてくれた方、お気に入りにしてくれた方にコメントをくれた方。とりあえず皆様にらぶこーるはあと

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