もったいない系女子。

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時間は経ち今はお昼。

「やっばい、明日から花宮君と同じ車両だよ!?明日が楽しみすぎて困る！」

「困っとけー。リア充なんてボーンしろ。ボーンってなれー。」

久々のローテンションの里穂さん。

こりゃ、彼氏と別れたな。

「ええと、里穂は原君と仲良くなってたよね。」

私がそう言うと里穂の顔は明るくなる。

分かり易いんだから。

「そう！一哉君いいと思う！」

恋する乙女ってやつですか。

私には付き合うとかはよくわかんないけど。

付き合ってる時、片思いしてる時、

その時の里穂の涙、笑顔、里穂全ては

世界一汚れ無き物で、世界一美しいものだと思う。

私もいつかそんな風になりたい。

「ほーらっ、何してるの？もうすぐ昼休み終わるよ！」

そう笑顔で言う里穂。

これは恋をしている乙女の顔です。

かわいいな。

「うん！教室行こう！」

それからの授業は何一つ集中出来なくて…

頭の中、花宮君でいっぱいなんだ。

なにをしてても頭の中にいる。

気持ち悪いよ…私。

重くなりたくないし。

いやいや、重いとか重くないとか以前の問題で、

私はまだ片思いな訳ですよ。

舞い上がりすぎちゃったのかも、

可笑しいな。付き合ってもないのに…

君の事しか頭に無いんだよ。

もう、今日は図書館にでも行って勉強でもしようか。

今日の授業聞き逃しちゃったら大変だし。

運良く私よ里穂は席が近いから手紙を回してもらうことにした。

『to,里穂。今日私全然授業聞けてないから帰り図書館よっていくから先に帰ってて！ごめんm(_ _)m』

こういう時のクラスの団結力ってすごいと思う。

私、男子苦手だからさ、女子に渡してもらってるんだけど、

1分経たないうちに手紙は里穂のもとへ。

そうして里穂もOKと言ってくれた。

さぁ、図書館で今日の復習でもしようかな。

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