もったいない系女子。

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涼しい…。

図書館につき今日聞き逃した数学と英語を勉強する。

ううぅ、よりによって苦手な教科を聞き逃すとは。

最悪だ。

「はぁ…」

誰かに教えてもらおうかな。

また別の日にしようかな。

でもココ分かんないとテスト響きそうだしな。

あぁぁあああ。どうしよう。

もう今日は諦めて帰るかな。

ペンケースに消しゴム、シャーペンを入れて帰ろうとした。

「あれ？Aちゃん？」

振り返るとそこには＿＿＿

「花宮君！？」

「奇遇だね。もう…帰る？」

帰ろうとは思ってたけどな。

「えっと、勉強やろうと思ってたんだけどさ、、、分かんなくて…」

恥ずかしい。バカって思われちゃったかな。

「それならさ、俺が教えようか？」

君の口からは、驚くべき言葉が漏れた。

「え！？いいの？」

「うん、俺結構勉強得意？だからさ。」

貴方…顔も良くて性格も良くてたまにあざとくて、勉強も得意なんですか？

これは、好きにならない訳ないじゃんか。

馬鹿ッ…。

こんなん、ライバル沢山だろうな。

私なんか他校だし、接点なんか少しだけなのに。

負けちゃうよッ…

別に勝とうなんて思ってないよ。

君が誰かの物にならないで欲しいだけ。

わがまま言ってごめんなさい。

「それじゃあ、教えて貰ってもいいかな。」

「うん。」

隣同士の椅子に胸が高鳴る。

周りから見たらカップルって捉える人もいるかも知れない。

でも、私たちはついこの前知り合ったばっかで。

私だけが片思いしてて。

＿＿＿要するに、最近知り合ったタダの友達。

これ以上に進めるのかな。

「Aちゃん、ここはこうでね＿＿＿」

そんな声頭の中に入るわけないよ。

隣の車両から見てるだけでドキドキしてたのに、

こんなに近いなんて…

君との距離は

わずか20cm＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

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