もったいない系女子。

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私、加藤Aはとても男の子にきょうみがあります。(電車の中です。)

「ねぇ！里穂！見てこの人！最近デビューした人なんだけどね！すっごくカッコいいの！」

たまにはこうゆう話もします。
だけど…

「へぇー、確かにカッコいいとは思うよ？だけどA男の子好きじゃないでしょ、」

「うっ、うるさいなぁ!見てるだけで充分なの！」

そうです、私あんまり男の子が好きじゃないんです。

男性恐怖症って訳じゃ無いんだけど…、喋ったりするのが苦手なだけです。

もちろん、今まで彼氏とか出来たこと無くて、

でも、好きな人なら…居ます。

「てかさ、もう高校入って1年たってんだよ？彼氏の一人や二人居ても良いんじゃないの？」

「里穂…もっと男の人を大事にしなよ…」

「えぇー？そんなことどーでもいいの！っで？好きな人って変わってないの？」

そう言って里穂は隣の車両を見る。

「わぁー！！バレたらどうすんの！！？」

私の好きな人は…いつも隣の車両に乗っている、男の子。

「バレないよ」

里穂はそうやっていっつも笑う。

「んでー？名前もわからなくて高校も違う人を『王子様』とか言って楽しいの？」

楽しい訳じゃ無いけど…、

「別に、しゃべったこと無いだけじゃん？」

ただ、それだけ。

「喋った事ないだけって…、ほんとに純粋っつか､､､馬鹿っつうか、」

「ばかじゃないよ!!?里穂よりかは頭良いし…」

「あーもう、そーゆう事じゃないよ！」

そうやっていっつも私を馬鹿にする里穂。

私の一番の理解者です。

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