一つ學園の下、貴方と【反応集】【文スト】【完結】

〇放課後に一人教室に残って窓の外を見ていたら ページ5

作「同じクラスって感じで、文豪様が忘れ物を取りに来たら偶々其処に夢主ちゃんが居たって感じで。
あと付き合っていないことで」

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[中島敦]
「えっ、あ、れ、Aさん！？」

この子はすぐに声出しちゃうタイプですね。
いつも真面目でしっかり者の貴女。
珍しくぼーっとしている姿に胸が、今にも、きゅんと鳴りそうな彼。

「あのっ、良かったら、その……一緒に、
………帰りませんか………？」



[太宰治]
「な〜にしてるのさ？窓の近くは危険だよ」

何か辛い事があったのかと思い、優しく声を掛ける彼。が、実際は何も無く、ただ、外を眺めていただけだったようです。
貴女があまりにも綺麗で、儚くて、
消えちゃいそうな感じがしたのでしょうね。

「何も無いなら良かったよ。さ、帰ろうか」



[江戸川乱歩]
「こんな気まずい雰囲気、僕はヤダなぁ」

ズバッとそう言う彼。だけど、貴女の隣に来て、
一緒に並んで外を眺めます。チラチラと貴女の様子を見ては、色んな思いを感じているようです。
一番は、何か辛い事があった訳でなくて良かった。
とか、お得意の推理で全部分かってくれます。

「よし！一緒に帰ろう！」



[芥川龍之介]
「何をしている……」

あまりにも感情無しの表情で外を眺めているので、
少し心配になったようで。
貴女の隣に行けば、頭を撫でてくれます。何かあった訳じゃないんですけどね。「別に何ともない」とか言ったら、そっぽ向いちゃって話さなくなりますから。今は静かに甘えてましょうか。

「落ち着いたならば……帰るぞ」



[中原中也]
「何かあったのか、何でも言え」

頼もしく、男らしく聞いてくる彼。
「何もないけど…」とか言うと、格好つけた自分に
恥ずかしさが溢れ出して一気に赤くなります。
まぁ、貴女を本気で心配した証拠の一つですよ。
クスクスと貴女が笑っていれば。

「ややこしいな……ほら、帰るぞ。
………もし、本当に何かあったなら、俺にすぐ言え」

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