学園の王子様が毎日図書室にやって来る件。【文スト】

9冊目 ページ9

太宰視点

いつもの放課後。










『………』

「………」

『……一寸、じぃ〜っと永遠に眺めるの辞めて貰えません！？！？』

「え〜、無理！」










私は、最近、いつも図書館に来ている。








理由は、本を読むためでもあるけど、大きな本命の大切な理由がある。









「今日は、何の本読んでるの？」

『ミステリーですけど』

「それ面白そうだね………、私も次借りようかな！」

『好きにして下さい』










私に全然動じない、不思議な子。








「ふふっ」

『な、なんですか…』

「な〜んでも？」








ほんの少しコミュ障で、純粋で、平凡で、
本が大好きで。








『太宰君って不思議ですよね』

「君が言う？それ」

『ほら！今のも』










そんな、そんな所が、とても_________________



















_______可愛いと思ってしまったから。

可愛い君に会うために。
可愛い君のお勧めを知るために。

私は、今日も図書室に足を運ぶ。

＊＊＊

作「本当に色々とありがとうございます！
すっごく嬉しいです。」

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