西のヘタレ、振り向いてほしいので頑張ります。【文スト】【完結】

恋して　25日 ページ26

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事故にあってから数日後。

ぼーっと外を眺めていれば、
扉をノックする音が聞こえた。



「Aさん、失礼します。敦です」



元気で明るい大好きな声が聞こえた。
私はそっと微笑んで。



『どうぞ』



と告げる。すると、扉は遠慮がちに開けば、
あどけない印象の少年……敦君が入ってくる。

敦君は、毎日お見舞いに来てくれる。



「調子は如何ですか？」

『大分良くなったよ。耳も結構聞こえるし』

「良かったです……」



敦君は、パイプ椅子に座りながら安心した様に胸を撫で下ろした。

私は、そんな敦君を見つめて、
つい昨日の夜かかってきた国木田からの電話の内容を思い出す。


＊＊＊


国木田は、私の様子を聞く為、電話をかけたという。



『相変わらずお母さんだね』

「誰が母親だ。……処で、敦は毎日病院に通っているのか？」

『うん、毎日来てくれるよ』

「そうか………」



国木田は考える様に間をあけたので、
私は尋ねた。



「病院から電話がかかってきた時。
　敦は、仕事も任務も全てを忘れた様に病院へ駆けていったんだ。

　余程、お前が心配だったのだろう」



その言葉わ聞いて、心に花が咲く様な。
明るくなる様な。温かくなる様な。

そんな感覚がした。


＊＊＊



「……如何かしました？」

『否……私のこと、心配してくれたの嬉しくて』



敦君はぶわっと顔を赤くして私から目を反らした。



「い、いきなりなんですか……！」

『私は感じたこと言っただけだよ』



＊＊＊

＜作者から＞
・恐らく、昨日の夜に勢いで作ったと思われる、
　作った記憶のない作品です。

　エイプリルフール終わったけど、良かったら見て下さい。一応日替わりです。

エイプリルフールについた嘘は叶わない。↓
http://uranai.nosv.org/u.php/day/sokorahenn4/

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