Battle_471 ページ30
「ん…」
寝れぬ。
今日は疲れた。疲れたからこそ、すぐにでも眠りに落ちられると思ったのに。
いざ布団に入ってみると、走馬灯のように目まぐるしく蘇ってきて、逆に寝付けない。
目を閉じれば、神威の顔、沖田の顔、カイ…もといソラの顔が浮かび上がる。
抱えていたものに解放された、確かな幸福。
ふくふくと心の中で膨れ上がるそれに、どうしようもなく突き動かされた。
.
.
「…外、出るか」
ごろごろと何度も寝返りを打って少し着崩れた寝巻きの襟元を正す。若干胸が見えかけてた。
こんな時間に外出ても誰もいないだろうから、少しぐらいなら着崩れてても胸がポロリしちゃってても誰も構やしないだろうけど。
右手で整えながら、空いてる左手でガラリ、と縁側に面してる襖を開ける。
…と
「なんでィ、てめェも寝れねェの？」
–––––––寝巻き整えようと思った1分前のあたしグッジョブ。
.
心の中でぐっ！と親指立てる。
もちろん、口に出したらダシにされるのがオチだからそんなあたしの心はおくびにも出さないようにする。
「…うん、寝れない」
「何か前もあったな」
「あー、あったね。まだあたしが来て間もない頃」
何度か、あった。
布団に入れば、
賑やかな真選組の中から1人になれば、
向き合うのが怖くて、逃げるように宇宙に置いてきたことが、ぐわりとあたしを揺さぶる夜。
まだ見ぬ晋助や神威に怯えて、眠れなかった。
目を閉じて、次に目を開いた瞬間、今の幸せな空間は夢で、孤独で血濡れた現実に戻ってる気がして、震えた。
そんな日は、縁側で夜風に当たる。
そして、大抵の確率で、総悟もいる。
.
,
昼間全く見せることない、切ないという一言では形容しきれないような、そんな表情を見せるこの空間の総悟が、あたしは相も変わらず苦手だ。
____________________________________________
お久しぶりです！！！
二次試験が昨日でした！！
何も言わずに更新ストップしちゃってすみません…
ここからラストスパートがんばります！
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ての(プロフ) - ほんとにほんとに初めから最後まで素敵なストーリーで定期的に全て読み返しに来てしまいます！今もなお修正などこの作品を大切に残して頂けて嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年3月12日 17時) (
レス) id: 892b9edcae (このIDを非表示/違反報告)
レミリア - 内容が、ヤバイぐらい、キュンキュンしてた（／／＞∀＜／／) (2019年7月15日 0時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 最高でした!終わるのが悲しいです.. (2018年11月24日 15時) (レス) id: e8f3408ea6 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - カイなのかリクなのかソラなのか、ごちゃごちゃになってますよ！ (2018年6月15日 2時) (レス) id: 9c5cfdf043 (このIDを非表示/違反報告)
琴菜 - 面白かったですっ！お疲れ様でした！ (2018年2月26日 3時) (レス) id: e179cd3389 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひより
| 作成日時：2015年11月28日 15時
