毒 -ハルタ視点- ページ5
オレは広いモビーの船内を医務室に向かって走っていた。
そこに着くと、思い切り扉を開ける。
「船医！！」
そこには先客がいた。
イ「ハルタじゃねえか。どうした？」
「イゾウか…。ってそれ所じゃないんだよ！」
船「どうした？落ち着け」
「Aが倒れた！」
船医が立ち上がりオレの横を通り過ぎた。
Aの部屋に着けば、ベッドの上で苦しげにしている妹と、診察している船医の姿があった。
イ「何で倒れたんだ？」
追いついたイゾウが船医に尋ねる。
船「毒だな」
「「毒？！」」
イゾウと声が重なる。
毒なんて一体どこで…。
イ「さっきの敵船か…！」
隣でイゾウが呟く。
少し前、オレたちは襲撃を受けた。再起不能なまで痛めつけたけど、16番隊のイゾウとAは敵船にまで侵入した。さっきイゾウが医務室にいたのはそのせいだ。
「大丈夫なんだろうな？！船医！」
思わず船医の胸ぐら掴んで尋ねる。
船「恐らく症状からみてトリカブトの毒だ」
「それってヤバい奴だろ？！」
船「かなり。下手したら死ぬ」
「治せよ！それでも医者か？！」
イ「落ち着けハルタ！とにかく何とかしてくれ。船医」
暴れるオレを抑えるイゾウ。
船「全力を尽くすが…」
「“ が ”って何だよ！おい！」
イ「うるせえんだよ！！お前は！！」
イゾウが短筒の持ち手で思い切り殴ってきた。
「痛いだろ…！」
イ「一旦落ち着け」
A「ん…うる…さい…」
Aの声が聞こえて顔を覗き込む。
「大丈夫なのか？」
Aは薄く目を開けてこちらを見る。
A「…何事…？」
「Aが急に倒れるから…！」
そう言うと、思い出したのか納得する。
A「あぁ…私なら…大丈夫…。少し寝れば…治る…」
…は？治る？
その言葉には納得できなかったけど、イゾウはAの言葉を信じたみたいで、オレの背中を押して部屋から出た。
夜メシを食べ終わって食堂でボーとしていると、扉が開いてAが少しフラフラしながら入ってきた。
「A！もう大丈夫なの？！」
A「まだ少しフラフラするけど」
Aはオレの前の席に座ると水を一口飲んだ。
「それにしても何で…？」
A「戦ってた時に、少しチクってして。その時は何ともなかったけど。でも敵が使ったのが花から抽出した毒で助かったよ」
「まさか…」
A「花の能力者だし。花の毒なんて効かないよ。少し体調悪くなるだけですぐ治るよ」
「…そっか。まぁ無事でよかったよ」
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右京 - シュケルさん» １０億越えですかね？？ (2018年12月10日 4時) (
レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 右京さん» 今回もそうなるでしょうね！！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
右京 - ヒロインの懸賞金も上がることでしょう！！今回も！！ (2018年12月9日 4時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
右京 - ハルタはマムの幹部の誰かとやり合うでしょうかね？？ (2018年12月8日 22時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
右京 - カタクリは手ごわいですもんね！！ (2018年12月8日 0時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焔彩 | 作成日時：2017年11月25日 13時
