これは何か違う! ページ32
バレンタイン当日。
朝からクルーたちがソワソワしている中、私は食堂にお兄ちゃんとイゾウ、マルコ、エース、サッチの五人を呼び出した。
ハ「一体何なのさ?」
不思議そうにしているお兄ちゃんたちの前に、五つのチョコが乗ったトレイを置く。
「今年のバレンタインのチョコです」
腕を組んで告げる。
エ「食っていいのか?!」
チョコに手を伸ばして食べたエース。
「ただのチョコだと面白くないから、ロシアンルーレットにしてみたの」
すぐに蹲るエース。
笑顔の私を恨めしそうな目で見るエース。
エ「な、にを…」
ハ「大丈夫か?!エース!」
マ「どんな味がしたんだい?」
エ「めちゃくちゃ苦い…!」
水を喉に流し込んだエースが私を睨む。
「ビター100%チョコだね。まだ当たりの方だよ」
他には、辛子たっぷりやわさびたっぷり、一番酷いのはタタババスコ入り。一番当たりは、サンジ君直伝のオヤジにもあげるチョコと同じもの。
そう告げると、お兄ちゃんに肩を掴まれる。
ハ「バレンタインにそんなハラハラドキドキ求めてないから…!」
「えー、だってこうした方が面白いでしょう?」
マ「麦わらの船で余計な影響受けてきてるんじゃねえよい!」
イゾウは黙ってチョコを一つ取ると、黙って食べた。
サ「おいおい、イゾウ?!お前勇者だな!」
イ「…美味い」
よかった…イゾウが当たりを引いてくれた。もしイゾウが外れを引いたら後が怖いからね。
ハ「って事は残りは外れ…!」
マ「A!ふざけんじゃねえよい!!」
エ「イゾウ、マジで美味い?」
イ「あぁ。二年前とは大違いだ」
なんといってもサンジ君直伝だ。美味しいに決まっている。
お兄ちゃんたちはじゃんけんで食べる順番を決めている。
ハ「食べればいいんだろ!!」
一番手はお兄ちゃん。
食べた瞬間水を求める。
ハ「かっら!辛いよ!」
うーん、残念、辛子か。
マ「ちっ、仕方ないねい」
次はマルコ。
さぁ…!どうなる…!
マ「くっ…!」
あ…この反応はわさびだ…。
って事は…。
全員がサッチを見る。
「どんまい!」
サ「どんまいじゃねえよぉぉお!!」
逃げ出そうとしたサッチだけど、マルコが先回りして逃げ道を塞ぎ、お兄ちゃんが口に無理矢理チョコをねじ込んだ。
その瞬間響いた叫び声。
サ「うわぁぁぁぁああ!!!!」
そして倒れたまま動かなくなった。
イ「破壊力ハンパないな」
「さすが世界一の辛さ」
来年はちゃんとあげよう…。
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右京 - シュケルさん» 10億越えですかね?? (2018年12月10日 4時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 右京さん» 今回もそうなるでしょうね!! (2018年12月9日 19時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
右京 - ヒロインの懸賞金も上がることでしょう!!今回も!! (2018年12月9日 4時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
右京 - ハルタはマムの幹部の誰かとやり合うでしょうかね?? (2018年12月8日 22時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
右京 - カタクリは手ごわいですもんね!! (2018年12月8日 0時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焔彩 | 作成日時:2017年11月25日 13時