中身 2 ページ18
食堂に行くと皆でいつものように話す。いつもと違うのは、エースが私の身体の横にいない事。
「まぁまぁ、エース。そう落ち込まないで」
イ「そうだぜ、エース。逆にこれはチャンスだと考えるべきだ」
え?何で?
イ「中身がハルタって事は大概の事なら許してもらえる可能性がある」
「「ない!!」」
叫ぶ私とお兄ちゃん。
イ「冷てえな、ハルタ」
お兄ちゃんの肩に腕を回すイゾウ。
「イゾウ!!」
思わず立ち上がった私。
そんな私にサッチが訊いてくる。
サ「お前ら、風呂とかどうする気だ?」
お兄ちゃんと顔を見合わせる。
「「いや、別にどうもしない」」
私たちの返答にサッチとエースは顔を赤くする。
サ「お、お、お前ら!」
ハ「あのなぁ、お前ら。オレたち血の繋がった兄妹だから。お前らに妹がいたとして、一緒に風呂に入って変な気起こすか?」
それに答えない二人。いまいち実感湧かないみたいね。
「あっ、何なら一緒に入る?お兄ちゃん」
ハ「もう面倒だからそれでいいかもしれない」
「久しぶりに背中流し合いしよ〜!」
ハ「はいはい」
「ねぇお兄ちゃん」
ハ「何?」
お風呂でお兄ちゃんの背中を流しながら話しかける。
「力抜けない?大丈夫?」
ハ「まぁ抜けてるけど…。何だか新鮮な感じだよ」
「能力者の苦労が分かった?」
ハ「…あぁ」
「じゃあ湯船入ってもっと理解して!」
泡を流してお兄ちゃんの背中を押して湯船に入る。
「…何だか変な気分。目の前に自分がいるなんて」
ハ「オレもだよ…。ってか何これ…すごい力抜けるんだけど…」
「そうでしょ〜?」
それにしても、お風呂をこんなに気分よく入ったのは久しぶりだ。
「にしても、お兄ちゃんって以外と筋肉あるんだね」
ハ「マルコとかエースの方があるでしょ…」
「いいなぁ!筋肉。私も欲しい〜!」
ハ「オレは不思議でたまらない…。何でパッと見筋肉なさげなのに六式が使えるわけ…?その筋肉どこにあるんだよ…」
「特に気にした事ない」
お兄ちゃんは流石に我慢の限界だったのか、湯船から出てしまった。
ハ「先出てるよ。こんなに力抜けるなんて思わなかった」
「後で能力色々使ってみたら?楽しいよ?」
ハ「…やめとくよ。暴走したら困るし」
「私でも大丈夫だったんだよ」
ハ「それでもやめとくよ」
お兄ちゃんが微笑んで出て行った。
次の日。
ハ「戻った!」
「あーあ、残念」
ロ「ったく…じゃあな紅花屋」
そう言ってローは去っていった。
95人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
右京 - シュケルさん» 10億越えですかね?? (2018年12月10日 4時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 右京さん» 今回もそうなるでしょうね!! (2018年12月9日 19時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
右京 - ヒロインの懸賞金も上がることでしょう!!今回も!! (2018年12月9日 4時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
右京 - ハルタはマムの幹部の誰かとやり合うでしょうかね?? (2018年12月8日 22時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
右京 - カタクリは手ごわいですもんね!! (2018年12月8日 0時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:焔彩 | 作成日時:2017年11月25日 13時