刺青 * ページ15
ある夏島に停泊中の事。暑すぎたその日、私たちは海水浴を楽しんでいた。
エ「俺も泳ぎてぇ!」
浮き輪でプカプカと浮かんでいるエースの文句が、砂浜に立てられたパラソルの下にいた私の所まで聞こえてくる。
マ「あいつはバカかい」
「そう言わないであげてよ」
隣でビーチチェアに寝転んでいるマルコが呟く。
ジョ「まぁこれだけ暑いとな」
正直私も泳ぎたい。
「こういう時能力者って嫌だわぁ…」
マ「食っちまったもんは仕方ねえだろい」
それはそうなんだけどさ…。
イ「おいA」
イゾウに名前を呼ばれてそちらに目を向けると、手にビーチボールを持っているのが見えた。
イ「今からビーチボールやるんだ。どうせそこでオッサンどもと寝てるだけならこっち来い」
オッサンどもという単語に反応してマルコが立ち上がる。
マ「俺も混ぜろよい、イゾウ。オッサン呼ばわりした事後悔させてやるよい」
サ「お前がオッサンなのは事実だろ。それよりAの水着姿とかレアすぎるだろ〜!ハルタが来ないウチにしっかり目に焼き付け…」
鼻の下を伸ばしてサッチが声をかけてきたけど、間髪入れずにお兄ちゃんに蹴り飛ばされた。
ハ「てめえもオッサンだろこのクソリーゼント。誰に色目使ってんだ?あ"ぁ?!二度と口もきけないくらいボコボコにしてやろうか?!」
とりあえずサッチの事はお兄ちゃんに任せよう。
私はイゾウの誘いに乗る事にした。
笛の音が響いて試合が終わった。
「イェーイ!」
エースとハイタッチをして、打ちひしがれているマルコの前ではしゃぐ。
エ「どうだ!マルコ!」
イ「俺らには勝てねえよ」
そう。こっちはメンツがえぐかった。私やエース、イゾウだけじゃなくお兄ちゃんもナミュールもいる。負ける気はしなかった。
マ「くっ!」
悔しそうにするマルコ。
私は喜ぶエースの後ろ姿を見て、口を開こうとしたけど開けなかった。
夜、誰もいなくなった砂浜に寝転んで空を見上げていると、急に視界が暗くなった。
焦って飛び起きると、頭から服がずり落ち、笑い声が降ってきた。
エ「こんな所で何してんだ?」
服は、エースが時々羽織っているシャツだった。今彼はいつもみたいに半裸。
「色々考え事よ。コレ、着ないの?」
エ「着ねえよ。暑いし」
「そんな事言ってると、明日日焼けで大変な事になるわよ〜?」
エ「うるせえ。それより、A。一体何に悩んでるんだ?」
エースの言葉に驚いた。
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右京 - シュケルさん» 10億越えですかね?? (2018年12月10日 4時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 右京さん» 今回もそうなるでしょうね!! (2018年12月9日 19時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
右京 - ヒロインの懸賞金も上がることでしょう!!今回も!! (2018年12月9日 4時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
右京 - ハルタはマムの幹部の誰かとやり合うでしょうかね?? (2018年12月8日 22時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
右京 - カタクリは手ごわいですもんね!! (2018年12月8日 0時) (レス) id: 3f85b3967d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焔彩 | 作成日時:2017年11月25日 13時