＿＿をする少女はハルタの妹？！ 〜番外編その3〜

たまには シャンクスver. ページ9

私がお兄ちゃんと喧嘩した時、行く所は決まっていた。だいたいはオヤジの所。時々見張り台。及び他の隊長の部屋。家出をした事は全然ない。でも今日はその家出をしてみた。
「笑わないでくれる？！シャンクス！」
嫌いな相手の所だけど、たまには家出をしたくなるお年頃。
シャ「お前！22にもなって家出する女がどこにいるんだよ！」
「ここにいますが何か？！」
ヤ「お頭、そうからかうなって…」
シャ「しかも理由が子供扱いが嫌だからって！笑わずにいられるか！」
笑い続ける赤髪を軽く覇気をまとって殴る。
ベ「よくうちに来る気になったな」
「気分よ！」
色々愚痴っているせいかお酒がなかなか進まない。
ラ「ヤケ酒はしないんだな」
「お酒は美味しく飲む主義なの！最近はヤケ酒なんてバカな真似してないわ！」
隣でシャンクスはドンドンお酒を飲んでいる。私も適度に飲んでいるけどね。
シャ「今日はうちに泊まってくか？」
「シャンクスの部屋以外で」
隙あらば私を部屋に誘うシャンクス。これで四皇なんだから、世も末ね。
ヤ「毎回フラれてんのに諦めなねえな」
ベ「そう簡単に諦める男じゃないからな」
シャ「分かってんじゃねえか！」
流石副船長殿。船長の考えは分かるってか。
ラ「Aも今晩くらいはパァーと騒ごうぜ」
「…そうね。ルウ！ご飯ちょうだい！」
ラ「ヤケ食いはオッケーなのか？！」
「当然！食事にはこだわらないの！」
もはや食べれればオッケー。というか食べなくても大丈夫。お酒さえあれば生きていけそう。とか言うとサッチに怒られるんだけどね。
シャ「いいじゃねえか！よっしゃ野郎ども！楽しくやってこうぜ！！」
そう掛け声を発すると煩いほどの声が響く。

宴が終わって、一人慣れない甲板でお酒を飲んでいるとシャンクスが来て隣に立った。
「今夜は月が綺麗ね」
シャ「告白か？」
「違うわよ」
空を仰ぎ見ると大きな月が、まるで周りの星の輝きを奪ったかのように眩しく光りを発していた。
シャ「帰ったらお前叱られるな」
「矛先がシャンクスに向くように言うわ」
シャ「っ！」
肩に腕が回されたからそれを叩き落とす。
シャ「…俺はお前の何だ？」
「何でもない」
迷惑な奴って所か。
シャ「俺はこんなにお前に惚れてんのになー」
「まったく嬉しくないわね」
シャ「まっ、お前に下手に手を出すとあいつらに殺されるかもしれないしな」
「もう手遅れだし。一回殺されればいい」
シャ「酷いねぇ」
その夜はシャンクスと久しぶりに飲み明かした。

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