仲間だから ページ6
モビーの食堂にパチ、パチというオセロをひっくり返す音が響く。サッチは厨房で静かに仕込み中。他の隊長は私たちの側で談笑中だ。
ナ「ねえサーシャ」
口火を切ったのはナミちゃん。遊びにきていた。
「ん？」
珈琲を飲みながら返事をする。
ナ「一つ訊いてもいい？」
「何？」
真剣な口調のナミちゃんにつられてこちらもそうなりそうになるけど、ここでそんな空気を作りたくない。
ナ「サーシャはどうして…あの時私を庇ったの？」
その言葉に思わず手がとまる。
「…それをここで訊く？」
隊長たちのいるこの食堂で。
彼らは気にしている。私と戦った事を。
ナ「気になっていたのよ！いいから教えなさい！」
テーブルをバンッと叩いて立ち上がるナミちゃん。仕方ないか。
「私なら自然系だから大丈夫だと思ったのよ
ナ「海楼石の弾丸だとは思わなかったの？！」
思ったに決まっている。何でもできる、無敵だと思っている自然系の能力者は弱い。もちろん限界はあるし海楼石や覇気にはかなわない。
「思ったわよ。ってか99%の確率でそうだと思ってたし」
ナ「じゃあ何で？！」
そんなの単純な事だ。
「そりゃあまぁ、仲間だからね」
黄猿にシャボンディ諸島で負けた時、私は強くなりたいと思った。それは、もう仲間を失いたくなかったからだ。
私が強くなったのは、麦わらの一味のため。
「たとえば、あの時目の前でナミちゃんが撃たれていたら、私は死ぬほど後悔したよ。自分の命より、仲間の命が大切だからね」
ナ「ロビンの一件があったのに何でそんな風に思えるのよ！」
胸ぐらを掴まれて顔が近くなる。
「悪かったとは思ってるのよ。だからそんな怒らないで」
ナ「あなたはいつもそうだった！CP9の時も、オーズの時も、黄猿の時も！一人で強い奴の相手をしようとした！」
オーズの時は顕著に出てたな…。
「ゴメンって…。あの時は覇気が使えるの私だけだったからつい…」
ナ「もう嫌！ちょっとあんた！」
ナミちゃんが私を解放してお兄ちゃんを指差す。
ハ「オレ？！」
急に話を振られるとは思わなかったんだろう。驚くお兄ちゃん。
ナ「サーシャのお兄さんなんでしょ？！この考えなんとかしてよね！」
ハ「いや、Aは何度言っても治らないから…」
ナ「だったら治るまで言いなさいよ！」
「そんな事されたら私死ぬって！」
精神的に！
ナ「大丈夫よサーシャ。人間精神的な攻撃で死んだりしないから」
「心読まないで！」
ハ「…そうだね。しっかり教育しとくよ」
「嫌ー！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シュケル - アンさん» どんな薬にもられたか気になりますな！！！そのリクは！！！ (2017年11月25日 4時) (
レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
アン - またリクいいですか?夢主が敵船で薬をもられてしまった話なんてどうでしょうか? (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
アン - また最初から見てしまいました！やっぱり素敵なお話ですね！ (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 隊長達は注射は苦手ですかね？？ (2017年11月24日 16時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - インフルエンザの季節ですから注射リクを提案を思い至りました！！！ (2017年11月24日 7時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：焔彩 | 作成日時：2016年12月25日 9時
