殺気 心情編 ページ48
-ハルタ-
Aを起こして甲板に向かわせた。そこまではよかった。
だけど、一体何がそうさせたのか…Aは驚くくらいキレてる。
気持ちは分からないでもないけど…あそこまでキレてるAは初めて見たかもしれない。今までのAが怒っていた時は大抵静かな怒気を孕んでいた。
あそこまであからさまなのは初めてだ。
マ「…味方でよかったよい」
隣に来たマルコの言葉に頷いた。
-マルコ-
隠す事なく殺気をばら撒いて、敵の真ん中に突っ込んで行ったA。
あいつが船内から出て来た途端、甲板の空気が変わった。
仲間を見て戦慄したのは初めてだ。
“ あの時 ”でもあいつは俺たちにあんな殺気を向けなかった。
どれだけ海軍が許せねえんだよい…。
「…味方でよかったよい」
思わず呟いた言葉に、ハルタが頷いた。
-エース-
Aは優しい。俺には特に。
俺の出自を知ってるからかどうかは分からない。だけど、あいつが俺を見る目はいつも優しくて温かい。
だからあいつが好きだ。
だけど、時々見える影の落ちた目は嫌いだ。そういう目をする時は、何か悩みがあったり悲しい事があったりする時だ。
今までAの色々な顔を見てきた。嬉しそうな顔。楽しそうな顔。悲しそうな顔。辛そうな顔。
さっきのあの顔は…今まで見た事ない。
怖くて思わず動けなくなったけど敵を倒すAは、カッコよくて見惚れた。
今ならドサクサに紛れてイゾウを一発くらい殴ってもバレねえんじゃねえかな。
-イゾウ-
敵を倒していると、恐ろしい殺気が甲板を包んだ。
気配で探れば、Aだと分かった。
何をそんなにキレてんだか…。
あいつは理不尽にキレたりしない。感情のままに何かをする事もない。
そのはずだったんだが…。
麦わらの所でどんな悪影響を受けたんだよ。
大方、こんな深夜に襲撃してきてキレてんだろうな。気持ちは分かる。
俺もそろそろマジでうぜえ。数だけは多いからな…。屑はどれだけ集まろうと屑だ。
エースが何かバカな事考えてそうだな。丁度いい。あいつも含めて教えてやろうじゃねえか。俺たち16番隊の恐ろしさを。
-白ひげ-
能力で軍艦を沈めてやろうと思った時、殺気と共にAが出てきたかと思えば軍艦に突っ込んで行った。
すぐ片がつくな。
俺が出るまでもないってか？甲板を見ると、萎縮しちまった野郎が何人かいる。
流石ハルタの妹だ。しばらく怖がられるな。
「あいつなら大丈夫か」
俺の言葉は騒音の中に消えた。
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シュケル - アンさん» どんな薬にもられたか気になりますな！！！そのリクは！！！ (2017年11月25日 4時) (
レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
アン - またリクいいですか?夢主が敵船で薬をもられてしまった話なんてどうでしょうか? (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
アン - また最初から見てしまいました！やっぱり素敵なお話ですね！ (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 隊長達は注射は苦手ですかね？？ (2017年11月24日 16時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - インフルエンザの季節ですから注射リクを提案を思い至りました！！！ (2017年11月24日 7時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焔彩 | 作成日時：2016年12月25日 9時
