不死鳥と * ページ44
暇だぁ…。暇すぎる…。
部屋で本を読んでいたけど、暇すぎて部屋を出て見聞色を使ってマルコを探しに行った。
マルコは甲板でサッチを除くいつものメンバーと話していた。
マ「おっ、A。おはようさん」
「ん、おはよう。皆」
口々に挨拶をして私はマルコと向き合った。
マ「どうかしたかい?」
「マルコ、付き合って」
一瞬皆が固まったけど、マルコはすぐに訊いてきた。
マ「どこにだい?」
「分かんないけど、暇だからどっか行こ」
その言葉に、エースが反応した。
エ「待て!何でマルコなんだ?!俺のストライカーでも…」
「不死鳥に乗りたい」
そう答えると、エースが落ち込んでしまって、慌てる。
「エースが嫌いとか、そういうわけじゃないのよ?ただ…不死鳥の方が眺めが綺麗だし…」
マ「俺は乗り物か…!」
ハ「A!二人で出かけるなんてダメ!」
「何で?」
イ「別にいいじゃねえか。一緒に行くのは1番隊隊長のマルコ様だ。どこぞの隊長になったばかりの奴とは違う」
イゾウの言葉に更に落ち込むエース。
どうしよう…。
マ「まぁ、ちょうど次に上陸する島に偵察に行こうと思ってたし、一緒に行くかよい」
「やったー!」
イ「おっ、いいな」
エ「ずりい!」
ハ「マルコ、分かってるよな?」
マ「分かってるよい、ハルタ」
「じゃあ出発!」
青い不死鳥に乗りながら青い空を飛んで行く。
「重くない?」
マ「お前は乗る度にそれだねい。安心しろい。野郎共に比べりゃ軽い」
「そりゃあそうだろうけど…」
強い風が吹いて、マルコの青い炎がチラチラ揺れる。
「マルコの能力はいつ見ても綺麗で羨ましいよ」
マ「俺に乗る度にそれ言ってるねい。お前のも綺麗だろい」
「そう?自分じゃ綺麗さは全然分からないけど」
能力を使って花びらを作り出す。
マ「十分綺麗だよい。それに、その能力のせいかは知らねえが、お前はいつも花みたいないい匂いがするからねい」
「え?!そうなの?!」
匂いって自分じゃよく分からないからなぁ。自分の腕を鼻の近くに持っていって匂いを嗅いでみても、よく分からない。
「それより、次の島ってどんな所かな?」
マ「さぁねい」
「買い物とかできるかな?」
マ「したいのかい?」
「したい」
マ「治安が悪かったらAとナースたちは上陸禁止だけどねい」
「異議あーり!」
マルコに向かって文句を言う。
「私は戦闘員だから問題ないと思いまーす」
マ「なら兄貴と隊長を説得しろい」
あの二人を説得するのは何より難しい。でも説得してみせる!
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シュケル - アンさん» どんな薬にもられたか気になりますな!!!そのリクは!!! (2017年11月25日 4時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
アン - またリクいいですか?夢主が敵船で薬をもられてしまった話なんてどうでしょうか? (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
アン - また最初から見てしまいました!やっぱり素敵なお話ですね! (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 隊長達は注射は苦手ですかね?? (2017年11月24日 16時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - インフルエンザの季節ですから注射リクを提案を思い至りました!!! (2017年11月24日 7時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焔彩 | 作成日時:2016年12月25日 9時