目覚める ＊ハルタ視点 ＊ ページ4
今から数年前。まだAがモビーに来る前の話。
ある晴れた日。甲板で一人海を眺めていたオレに声をかけてきたのは、1番隊隊長マルコ。
マ「何してんだい？」
「ん？いや、別にどうもしてないよ。ただ海を眺めるのが好きなだけ」
マ「そうかい。で、どうだ？隊長には慣れたかい？」
船縁に座ってそう訊かれるけど、答えは分からない。
「…オレは隊長とかどうでもいい」
マ「意外だねい。なりたくてもなれない奴はゴロゴロいるんだ」
「そんな事知らないし。オレは力が欲しかったから強くなろうとした。その結果力を手にした。それだけ」
マ「嘘だねい」
「なっ！」
マ「イゾウに聞いたんだ。隊長にはなりたかったらしいねい」
あの野郎…。ベラベラ話したオレもオレだけど人に言うなよ…何か恥ずかしいだろ。
「まぁね。力がなきゃあいつを守れない」
元気だろうか。
マ「あいつってのは、島にいたあのガキか？」
泣いていないだろうか。
「妹なんだ」
虐められていないだろうか。
マ「守る対象がいるってのはいい事だ」
するとその時、見張りの声が響いた。
どうやら海軍が来たらしい。
マ「ハルタ、行くかい？」
「いいの？」
マ「隊長になってまだ日が浅いからねい、お前は。海軍に自己紹介でもしてこい」
自己紹介って…。したらどうなるんだ？懸賞金とか上がるのか？
「まぁ、自己紹介はともかく行ってくる」
剣の柄を握って海軍のいるという方向を睨む。見聞色を使って敵の数を数える。軍艦一隻。乗ってるのはせいぜい少将どまりってとこか。
マ「乗せてくかい？」
「いや、いい」
マルコの言葉に若干心がグラつきながら断る。あいつの不死鳥、無駄に綺麗だから何度も乗りたくなるんだよな。
月歩を使って軍艦まで行く。これ便利だよな。Aに見せたらどんな反応するかな。
軍艦の甲板に降り立つと一斉に武器を向けられる。
「おー、怖」
海「貴様何者だ！名を名乗れ！」
将校のマント…。あいつが指揮官か。
待ちきれずに襲いかかってきた末端兵を一気に切り捨てる。
「白ひげ海賊団12番隊隊長ハルタ。隊長になったのは最近だけど、他の隊長に引けを取らないくらい強いから。以後よろしく」
自己紹介ってこんな感じかな。
海「隊長だと…？！」
そういえば、一人でこんな大人数を相手にするのは初めてかもしれない。いつも仲間が傍にいたから。
「覚悟しろよ」
襲いかかってくる兵。そいつらを次から次へと切り捨てる。すると、胸の内に沸いてくる想いがあった。
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シュケル - アンさん» どんな薬にもられたか気になりますな！！！そのリクは！！！ (2017年11月25日 4時) (
レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
アン - またリクいいですか?夢主が敵船で薬をもられてしまった話なんてどうでしょうか? (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
アン - また最初から見てしまいました！やっぱり素敵なお話ですね！ (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 隊長達は注射は苦手ですかね？？ (2017年11月24日 16時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - インフルエンザの季節ですから注射リクを提案を思い至りました！！！ (2017年11月24日 7時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焔彩 | 作成日時：2016年12月25日 9時
