嘘か本当か ＊ ページ30
朝、部屋の扉を叩く音で目を覚まして眠い目を擦りながら返事をすると、エースが入ってきた。
エ「聞いてくれ！A！俺…書類を自力で終わらせたぞ！」
その言葉の意味を、まだ覚醒していない頭で考える。
そしてある結論に至った。
「…今日はエイプリルフールか」
エ「う、嘘じゃねえぞ！」
こう言ったらなんだけど、エースが自力で書類を終わらせるなんてあり得ないと思っている。
「吐くならもっとまともな嘘にしないと」
着替えるのも面倒で、寝間着にカーディガンを羽織って髪をブラシでといただけの姿で食堂に向かう。
エ「例えば？」
「そうね…。じゃあ食堂で吐いてあげる」
ターゲットはお兄ちゃん。
騙されてくれるかなぁ。
食堂で朝食を食べながら適当に雑談をして、嘘を吐くタイミングを見計らう。
「そうだ、お兄ちゃん。一つ大切な事言わないといけないんだった」
ハ「ん？」
「私、エースと付き合う事にしたの」
その言葉に食堂の時がとまる。
エースは僅かに頬を赤く染めているし、お兄ちゃんは石のように固まってしまった。
マ「…おめえ、タチの悪い嘘はやめてやれよい」
流石にマルコにはバレてたか…。
でも、そうすぐバラされたら面白くない。
ハ「え？嘘？よかったー！嘘じゃなかったらエースをボコボコにしてる所だったよ」
さらッと恐ろしい事を言ったお兄ちゃん。
「マルコに嘘はあんま吐けなさそう…」
サ「おいエース」
エ「んだよ、サッチ」
サッチが紅茶のお代わりを持ってきて、そのまま座る。
サ「食糧危機だ。てめえ、肉は控えろ」
エ「…嘘だよな？」
サ「てめえで考えろ」
エ「ひでえ！」
それに関しては酷くないと思う。
食べすぎるエースが悪いよ、うん。
「オヤジにも何か嘘吐こうかな…」
マ「いい嘘にしてやれよい」
いい嘘ってなんだ…？！
「例えば？」
マ「自分で考えろよい」
薄情者め。
いい嘘…か。
そうだなぁ…。
思いつかない。
イ「嘘なんて無理に吐かなくてもいいんだよ」
「イゾウが言っても説得力ない」
ハ「常日頃から嘘吐いてるお前が言うな」
イ「酷いな」
すると、コーヒーを飲んでいたマルコが恐ろしい言葉を落とした。
マ「…お前ら、書類の量倍にするぞ」
突然すぎたその言葉に反応する隊長たち。
ハ「は？！おい！ちょっと待て！」
エ「嘘だよな？！」
サ「エイプリルフールだよな？！」
マ「さぁ、どうだろうねぃ」
楽しそうなイゾウとマルコが印象的だった。
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シュケル - アンさん» どんな薬にもられたか気になりますな！！！そのリクは！！！ (2017年11月25日 4時) (
レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
アン - またリクいいですか?夢主が敵船で薬をもられてしまった話なんてどうでしょうか? (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
アン - また最初から見てしまいました！やっぱり素敵なお話ですね！ (2017年11月24日 18時) (レス) id: b92627aaf7 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 隊長達は注射は苦手ですかね？？ (2017年11月24日 16時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - インフルエンザの季節ですから注射リクを提案を思い至りました！！！ (2017年11月24日 7時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焔彩 | 作成日時：2016年12月25日 9時
