91話 ページ16
ま、それは兎も角……
独歩に必死になりながらついていくと、無事犯人の後ろまでたどり着くことができた。
……武術どころか運動がニガテな私でも、意外とどうにかなるもんだね。
そう云う風に思って、ほっとした。
……そのせいで気が抜けてしまったのかもしれない。
──私の肘が壁にぶつかり、がたんと音を立てた。
「……あ」
「…………っ」
独歩が慌てた顔になる。……が、もう遅かった。
「…………ん?」
十五メートルほど私達の先にいた犯人が振り返る。
まずい、気付かれる……!
けれど、隠れる場所も無い為にどうもできず、私と犯人の目があった。
犯人の目が見開かれる。
私の目も、犯人と同じくらい見開かれていたことだろう。
思考が安定せず、頭の中をぐるぐると回りだす。……どうしよう。それしか考えられなかった。
──そして次の瞬間、その犯人は独歩によって一瞬で投げ飛ばされていた。
探偵社にハッキングを仕掛けた犯人──
────“田口六蔵”は独歩に投げられて、ぽかんとした表情を浮かべた。
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雪姫(プロフ) - 続き待ってます!!!!! (2022年3月6日 0時) (レス) @page36 id: 70f5cfe725 (このIDを非表示/違反報告)
sofaradore(プロフ) - fuさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります! (2021年6月12日 3時) (レス) id: 89417fcd1c (このIDを非表示/違反報告)
fu(プロフ) - すごい面白いです。無理の無いように更新頑張ってください (2021年5月23日 5時) (レス) id: ac49fababa (このIDを非表示/違反報告)
sofaradore(プロフ) - MARUさん» ありがとうございます、更新頑張ります! (2021年4月6日 14時) (レス) id: 14582c6caf (このIDを非表示/違反報告)
sofaradore(プロフ) - 飴玉さん» ありがとうございます、頑張ります! (2021年4月6日 14時) (レス) id: 14582c6caf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sofaradore | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年8月16日 15時