天才プレイヤーは銀河一へ挑戦しますpart 1

出会い ページ3

桜の花びらがしとしとと舞い落ちるなか、公園までの道を太田翔は自転車を押しながらとぼのぼと歩いていた。翔はもうすぐ桃山小学校の6年生になる。

翔「はぁ〜」
翔は大きくため息をつく。
翔(この春休みもサッカーの練習をいっぱいやって、今年こそレギュラーになるつもりだったのに…このままじゃ、レギュラーどころかサッカーができなくなるかもしれない…)
翔「どうしよう……」
翔は足を止めて呟く。その時だった。
エリカ「ザック、ナイス！今度はドリブル行くで！」
公園から女の子の声が聞こえ、翔は顔をあげる。翔と同じくらいの年の女の子が大きな黒い犬と一緒にサッカーボールをおっていた。知らない女の子だ。女の子がボールをおうたびに、頭のてっぺんでポニーテールが揺れる。翔は無意識のうちに公園に歩いていった。
そして、女の子はサッカーのユニフォームを、着ていた。黄色いボディに緑色の文字が入っているけれど、胸にかかれている言葉がよくわからない。
翔(どこかのチームに入っているのかな？)
ザックと呼ばれたいぬが前足でボールを止め、パスを返す。それを女の子は小さく、でも正確に蹴り返した。
翔(うまい…)
翔は固唾を飲んで見守る…

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