【3*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。くすっ ページ8

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「なんで家の外に？」


ノってくれるかノってくれないか。
かっこよく言ってみたら、これは賭けだ。

おそるおそる修造の顔を見上げながらそう聞くと、修造は「あー、」と話し始めた。



どうやらノってくれたらしい。


ほっと一安心。




「年賀状だよ」


片手に持っているはがきをペラペラさせながら修造は言った。



「あ、一緒!!」


「お、まじか」


「枚数は修造の方が多いけど」



修造が持っているはがきは、少なくとも五枚以上はある。
その中に私も入ってたらいいなあー、...なんて。



「バスケ部のやつらにも一応書いたんだよ。一応な」



何故か“一応”を強調する修造に、くすりと笑う。



「あれでしょ、赤司くんたち」


「そうそう。ま、返事なんて来ない可能性高いけどな」



だって俺、自分の住所書いてねーし。

そう言って、はがきの差出人部分を私に見せる。
そこには、【虹村修造】と唯一名前だけは書いてあったが、それ以外は空白。



( 赤司くんとか桃井ちゃんなら簡単に調べれて送ってきそう…… )



ふっと冷や汗が一滴二滴頬に流れたが、口には出さないでおこう。
なんか、今の気分はホラー映画の鑑賞中だ。





「･･ま、俺はそろそろ行くわー」



「あ、じゃあ私もそろそろ帰る!」




ポストは逃げないんだよ。
郵便局のひとに時間があっても、ポストに時間はないんだよ。







＿なんて、まぁ、ただのわがままだから。



修造の後ろ姿を見て、ぎゅっと拳を握り締める。



だめだ。絶対。そんなこと。



まだ抑えられる感情を一生懸命奥へと追いやった。




――そこで、修造が振り向いた。




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