【3*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。再会の約束 ページ30

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「あ、もうすぐだったよな、会うやつ!」



「そう！明日なの！」





修造が日本を経ち、早五年。
私は大学二年生になり、大学でも後輩ができた。




私が高校二年のとき、
帝光中学のかつての後輩くんたちがウィンターカップで優勝争いをしているということで、何回か修造にメールを送ったことはあった。



けれど、それも片手で数えられる程度。



私たちは私たちなりに互いを気遣い、思いやって、その上で必要最低限のみの連絡しか取らなかったのだ。...気遣った、というのは私個人の勝手な思い込みだけれど。





「あー、あの五年間遠距離のヤツか」


「ていうかボク知らなかったです……、まさか中三のときから付き合っていたなんて。
　まあそれっぽい雰囲気はどことなくありましたけど」



大学のサークルで知り合った、同級生の花宮..(くん？さん？)と、
年下の高尾くんと帝光中学のときの後輩の黒子くん。



この三人には、修造事情をよく聞いてもらっている。
...たとえば、明日会うこと、とか。



「まあ、付き合ったとはいえ、幼馴染と何ら変わらなかったような気しかしないけどね」



―変化もあった。


けれど、やはり元が“幼馴染”。



中学三年になって、今さら感しかなかったけれどいっぱい悩んだなあ..。
簡単なようで複雑で曖昧な関係性が私たちの悩みを更に大きくした。



再会する日が明日、ということもあり、今日は思い出に浸りやすいのだろうか。
変に、中学時代の頃の日常が、鮮明に頭に浮かんだ。



「･･ちょっと、語っちゃってもいい？」



何故か、誰かに聞いてほしい気持ちになって。



快く了承してくれた三人に「ありがとう」と言い、
私はもう一度、あの日に浸かった。




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